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オフィス移転で総務がやるべきタスク一覧【時系列で解説】

Growth Office 編集部
オフィス移転で総務がやるべきタスク一覧【時系列で解説】

オフィス移転で総務が担うタスクは100項目以上にのぼり、1つでも漏れると移転日当日にトラブルが発生します。本記事では、オフィス移転における総務の全タスクを「6ヶ月前」「3ヶ月前」「1ヶ月前」「当日」「移転後」の5フェーズに分け、チェックリスト形式で網羅的に解説します。この記事を読めば、総務担当者がいつ・何を・どの順番で進めればよいかが明確になります。

結論からお伝えすると、オフィス移転の総務タスクは「解約予告→物件選定→業者手配→届出」の順で進めるのが鉄則です。特に解約予告は通常6ヶ月前が期限のため、移転を決めたらまず現オフィスの契約書を確認してください。また、セットアップオフィスを選べばタスクの約40%を削減でき、総務の負担を大幅に軽くできます。

オフィス移転で総務が果たす役割とは

オフィス移転は、会社全体を動かすプロジェクトです。総務部門はその司令塔として、経営層・各部署・外部業者をつなぐ役割を担います。ここでは、移転プロジェクトにおける総務の立ち位置と全体像を整理します。

総務が移転プロジェクトの中心になる理由

オフィス移転には「物件契約」「内装工事」「IT移設」「届出手続き」「社内調整」など多岐にわたる業務が発生します。これらを横断的に管理できるのは、日常的に社内インフラを管轄している総務部門だけです。実際に日商保が過去にサポートした移転案件でも、総務担当者がプロジェクトマネージャーとなるケースが90%以上を占めています。

総務が主導する場合、意思決定のスピードが上がり、部署間の情報共有も円滑に進みます。逆に、役割分担が不明確なまま進めると、タスクの抜け漏れや二重対応が発生し、移転スケジュールが大幅に遅延するリスクがあります。オフィス移転の流れと優先順位もあわせてご確認ください。

移転プロジェクト全体の流れ

オフィス移転は一般的に6ヶ月〜1年のスパンで進行します。以下が全体の時系列です。

フェーズ時期主な業務内容総務の関与度
計画フェーズ6ヶ月前移転方針の決定、現オフィスの解約予告★★★★★
選定フェーズ5〜4ヶ月前仲介会社の選定、物件内見・比較★★★★★
契約・設計フェーズ3ヶ月前賃貸借契約、内装・IT業者の選定★★★★☆
準備フェーズ2〜1ヶ月前引っ越し業者手配、社内告知★★★★★
実行フェーズ移転当日搬入立ち会い、IT確認★★★★★
完了フェーズ移転後2週間届出手続き、旧オフィス原状回復★★★★☆

オフィス移転の費用相場と内訳を事前に把握しておくと、予算策定がスムーズに進みます。

【6ヶ月前】計画フェーズのタスク一覧

移転プロジェクトの成否は、最初の1ヶ月で決まると言っても過言ではありません。計画フェーズでは「移転の目的を明確にすること」と「解約予告を出すこと」が最優先タスクです。

移転目的・条件の整理

最初に取り組むべきは、経営層と連携して「なぜ移転するのか」を言語化することです。「手狭になった」「立地を改善したい」「コスト削減」など、目的によって物件選びの優先順位が変わります。この段階で面積・立地・予算の3条件を確定させましょう。

条件が曖昧なまま物件探しを始めると、内見の回数が増え、選定に時間がかかります。オフィス移転の理由と目的を参考に、自社の移転理由を整理してみてください。

現オフィスの解約予告

オフィスの賃貸借契約では、解約予告期間が6ヶ月前に設定されているケースがほとんどです。予告が遅れると、旧オフィスと新オフィスの二重賃料が発生するため、移転決定後すぐに契約書を確認し、解約通知を出してください。

解約予告を出す際は「予告期間」「原状回復の範囲」「敷金返還の条件」を確認しておくことが重要です。オフィス移転の敷金についても事前に理解しておきましょう。

移転プロジェクトチームの発足

総務だけで移転を進めるのは現実的ではありません。情シス、人事、法務、経理から各1名ずつメンバーを選出し、プロジェクトチームを編成しましょう。週1回の定例ミーティングを設定し、タスクの進捗を共有する体制を整えることが重要です。

チーム編成のポイントは「決裁権のある人を入れる」ことです。内装の仕様変更や予算の追加が発生した際、メンバーレベルで即座に判断できる体制があると、プロジェクトの停滞を防げます。オフィス移転の担当者選びも参考にしてください。

【5〜3ヶ月前】物件選定・契約フェーズのタスク一覧

計画フェーズが完了したら、次は物件選定と契約のフェーズです。仲介会社の選定から内見、契約締結まで、総務の判断力が問われる場面が続きます。

仲介会社の選定

オフィス仲介会社は最低2〜3社に声をかけ、提案内容を比較しましょう。大手仲介会社は物件数が多い反面、画一的な提案になりがちです。一方、中小の専門仲介は担当者の経験値が高く、条件に合った物件をピンポイントで紹介してくれることが多いです。

仲介会社を選ぶ際は「取り扱い物件数」「担当者の移転支援実績」「アフターフォローの内容」の3点を確認してください。Growth Officeでは東京都のオフィス物件を多数掲載しています。

物件内見・比較のチェックポイント

内見では、図面だけでは分からない情報を五感で確認します。以下のチェックポイントを事前にリスト化し、全候補物件を同じ基準で比較できるようにしてください。

チェック項目確認ポイント重要度
電気容量サーバーや空調の増設に対応できるか★★★★★
空調方式個別空調かセントラル空調か★★★★☆
エレベーター台数・サイズ・待ち時間★★★★☆
通信環境光回線の引き込み可否、MDF室の有無★★★★★
共用部トイレの清潔さ、喫煙所の有無★★★☆☆
セキュリティ入退館管理システム、夜間の警備体制★★★★☆
B工事の範囲ビル指定業者が行う工事の内容と費用★★★★★
原状回復条件退去時にどこまで戻す必要があるか★★★★★

特にB工事(ビル指定業者が行う工事)は費用が割高になるケースが多いため、契約前に必ず見積もりを取りましょう。A工事・B工事・C工事の違いを理解しておくと交渉がスムーズです。

賃貸借契約の締結

物件が決まったら、賃貸借契約を締結します。総務が特に注意すべきポイントは「敷金の月数」「フリーレント期間」「更新料の有無」「解約予告期間」の4つです。

敷金は一般的にオフィスの場合6〜12ヶ月分が相場ですが、敷金減額サービスを活用すれば初期費用を大幅に抑えられます。また、フリーレントの交渉も忘れずに行いましょう。

【3〜1ヶ月前】準備フェーズのタスク一覧

契約締結後は、内装・IT・引っ越しの3つの業者を並行して手配する準備フェーズに入ります。総務の調整力が最も試される時期です。

内装業者の選定と発注

C工事(テナント工事)は最低3社以上から相見積もりを取るのが鉄則です。見積もり比較のポイントは「総額」だけでなく、「工事期間」「追加費用の発生条件」「保証内容」も含めて評価することです。

なお、セットアップオフィスを選べば、内装工事が不要になるため、このタスク自体を省略できます。特に総務が他の業務と兼任で移転を進める場合は、セットアップオフィスが最も現実的な選択肢です。オフィス内装工事の費用相場も参考にしてください。

IT・通信環境の移設手配

IT環境の移設は、総務と情シスが連携して進めます。特にインターネット回線の開通は申込みから2〜4週間かかるため、早めの手配が必要です。以下のタスクを情シスと分担して進めましょう。

  • インターネット回線の開通申込み
  • 電話回線の移設・番号変更の確認
  • サーバー・ネットワーク機器の移設計画
  • プリンター・複合機のリース契約変更
  • セキュリティシステム(入退室管理)の設置

回線工事が移転日に間に合わないケースは少なくありません。オフィス移転の注意点17選でよくある失敗事例を確認しておきましょう。

引っ越し業者の選定

オフィスの引っ越しは、家庭の引っ越しとは大きく異なります。必ずオフィス移転専門の業者に依頼してください。3社以上から相見積もりを取り、「搬出・搬入の養生」「什器の分解・組立」「廃棄物の処分」が含まれているか確認しましょう。

オフィスの引越し業者おすすめ10選で、法人向け業者の選び方を詳しく解説しています。

社員への告知と説明会の実施

移転の1ヶ月前には、全社員向けの説明会を実施します。説明会で伝えるべき内容は「移転日」「新オフィスの住所・アクセス」「座席配置」「引っ越し当日の動き方」「新しい運用ルール」の5点です。

説明会後は、社内ポータルやチャットツールでFAQを共有し、個別の質問にも対応できる体制を整えましょう。オフィス移転の従業員ケアについても確認しておくと、社員の不安を軽減できます。

【移転当日】実行フェーズのタスク一覧

移転当日は、計画通りに進行管理することが総務の最大の役割です。トラブルは必ず発生するものと想定し、臨機応変に対応できる体制を整えておきましょう。

搬入作業の立ち会いと進行管理

移転当日は、旧オフィスと新オフィスの両方に総務スタッフを配置します。旧オフィス側は「搬出の完了確認」「忘れ物チェック」「鍵の返却」を担当し、新オフィス側は「搬入の指示」「什器の配置確認」を担当します。

搬入作業中は、引っ越し業者と密にコミュニケーションを取り、配置図通りに什器が設置されているか確認してください。ここでのミスは後日の手戻りにつながります。

IT機器のセットアップ確認

搬入完了後、最優先で確認すべきはIT環境です。情シスと連携して、以下の項目を1つずつチェックしてください。

  • インターネット回線の接続確認
  • 各席のLAN・Wi-Fi接続テスト
  • 電話の発着信テスト
  • プリンター・複合機の動作確認
  • 入退室管理システムの動作確認

IT環境に問題があると翌営業日の業務に支障が出るため、移転日のうちに全て完了させることが重要です。

不具合の記録と初動対応

移転当日は、設備や什器の不具合を漏れなく記録してください。特に「壁や床のキズ」「空調の効き」「照明の点灯確認」は、入居時の状態として記録しておかないと、退去時の原状回復で不要な費用が発生する可能性があります。

不具合が見つかった場合は写真を撮影し、当日中にビル管理会社と内装業者に連絡しましょう。オフィスの原状回復の相場を事前に把握しておくと、退去時のトラブル防止にもつながります。

【移転後】届出・手続きフェーズのタスク一覧

オフィス移転後は、各種届出を法定期限内に完了させる必要があります。届出を怠ると罰則が科される場合もあるため、チェックリストを使って確実に進めましょう。

法定届出の一覧と期限

オフィス移転に伴う届出は、提出先が多岐にわたります。以下の表を使って漏れなく対応してください。

届出・手続き提出先期限届出書類名
本店移転登記法務局移転後2週間以内本店移転登記申請書
異動届出書税務署速やかに異動届出書
事業開始等届出書都道府県税事務所速やかに事業開始等届出書
給与支払事務所届出税務署移転後1ヶ月以内給与支払事務所等の開設届出書
労働保険の届出労働基準監督署移転後10日以内労働保険名称所在地等変更届
社会保険の届出年金事務所移転後5日以内適用事業所所在地名称変更届
防火管理者届出消防署速やかに防火・防災管理者選任届出書
自動車保管場所届出警察署15日以内(社用車がある場合)保管場所変更届出

社内・社外への住所変更通知

法定届出に加えて、取引先・金融機関・各種サービスへの住所変更も必要です。対応が遅れると業務に支障が出るため、以下を優先的に進めてください。

  • 取引先への移転通知(メール・挨拶状)
  • 銀行口座・クレジットカードの住所変更
  • 郵便局への転送届
  • 名刺・封筒・パンフレットの住所更新
  • コーポレートサイト・Googleビジネスプロフィールの住所変更
  • 各種SaaS・クラウドサービスの登録住所変更

特にGoogleビジネスプロフィールの住所変更は忘れがちですが、検索結果に旧住所が表示されるとお客様が旧オフィスに来てしまうこともあるため、必ず移転日当日に更新してください。

旧オフィスの原状回復と敷金返還

旧オフィスの原状回復工事は、解約日までに完了させる必要があります。原状回復の範囲は契約書に記載されていますが、ビル側の指定業者が行うケースが多く、費用が想定以上に膨らむことがあります。

原状回復費用の相場はオフィスの原状回復費用で詳しく解説しています。見積もりの内訳をしっかり確認し、不明点はビル管理会社に質問しましょう。また、敷金の返還時期も確認しておくと資金計画が立てやすくなります。

総務の負担を大幅に減らす3つの方法

ここまで見てきたように、オフィス移転の総務タスクは膨大です。しかし、やり方次第でタスクを大幅に削減できます。ここでは、総務の負担を軽減する3つの方法を紹介します。

方法1:セットアップオフィスを選ぶ

セットアップオフィスとは、内装・什器・通信設備が最初から整備されたオフィスです。これを選ぶと、「内装業者の選定」「什器の発注」「消防届出」「原状回復」などタスクの40%以上を省略できます。特に総務が通常業務と移転を兼任する場合は、最も現実的な選択肢です。

セットアップオフィスの詳しい解説はこちらをご覧ください。

方法2:移転コンサルを活用する

移転コンサルタントは、物件選定から引っ越し完了までを一括でサポートしてくれます。総務の社内調整業務は変わりませんが、外部業者との交渉や工事の品質管理をプロに任せることで、精神的な負担が大きく軽減されます。

オフィス移転コンサルの役割と選び方で詳しく解説しています。

方法3:敷金減額サービスで初期費用を圧縮する

オフィスの敷金は6〜12ヶ月分が相場で、数百万〜数千万円の初期費用が必要です。しかし、敷金減額サービスを活用すれば、敷金を最大0円まで減額でき、初期費用を大幅に抑えられます。浮いた予算を内装や設備に回すことで、従業員満足度の高いオフィスを実現できます。

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オフィス移転の総務タスク完全チェックリスト

ここまで解説した全タスクをチェックリスト形式でまとめました。PDFとして印刷・保存し、プロジェクト管理に活用してください。

時期タスク担当完了
6ヶ月前移転目的・条件の整理経営層+総務
6ヶ月前現オフィスの解約予告総務
6ヶ月前プロジェクトチーム発足総務
5ヶ月前仲介会社の選定(2〜3社)総務
4〜3ヶ月前物件内見・比較(3〜5件)総務+経営層
3ヶ月前賃貸借契約の締結総務+法務
3ヶ月前内装業者の選定・発注総務
3ヶ月前IT業者への移設依頼総務+情シス
2ヶ月前引っ越し業者の選定総務
1ヶ月前社員説明会の実施総務+人事
当日搬入の立ち会い・進行管理総務
当日IT機器のセットアップ確認情シス
当日不具合の記録・対応総務
移転後法定届出(登記・税務・保険等)総務+法務
移転後住所変更通知(取引先・銀行等)総務
移転後旧オフィスの原状回復総務

よくある質問(FAQ)

Q. オフィス移転の総務タスクはいつから始めるべき?

最低でも6ヶ月前から始めてください。解約予告期間が6ヶ月前のケースがほとんどで、これを逃すと二重賃料が発生します。規模の大きい移転の場合は1年前から計画を開始するのが理想です。

Q. 総務1人でオフィス移転を進められる?

50人規模までの移転であれば、総務1人で主導することは可能です。ただし、情シスや人事の協力は必須です。それ以上の規模の場合は、移転コンサルの活用を検討しましょう。移転コンサルの活用方法もご確認ください。

Q. 移転後に忘れがちな届出は?

「自動車保管場所の届出(社用車がある場合)」「都道府県税事務所への届出」「Googleビジネスプロフィールの住所変更」の3つが忘れられやすい届出です。本記事のチェックリストを活用して漏れを防いでください。

Q. セットアップオフィスを選ぶとどのくらいタスクが減る?

内装工事・什器調達・消防届出・原状回復など、全タスクの約40%を省略できます。工期も短縮できるため、移転決定から入居まで最短1ヶ月で完了するケースもあります。

Q. 移転費用を削減する方法は?

オフィス移転のコスト削減で詳しく解説していますが、セットアップオフィスの活用、敷金減額サービスの利用、フリーレントの交渉の3つが効果的です。とにかく安くオフィス移転する方法もあわせてご覧ください。

まとめ

オフィス移転における総務のタスクは「計画→選定→契約→準備→実行→届出」の6フェーズで構成されています。最も重要なのは6ヶ月前の解約予告と移転目的の明確化です。ここでつまずくと、後工程のすべてに影響が出ます。

タスクの総量に圧倒される場合は、セットアップオフィスの活用で約40%のタスクを削減でき、敷金減額サービスで初期費用も圧縮できます。本記事のチェックリストを活用して、漏れのない移転を実現してください。

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