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オフィスリノベーション費用の相場一覧|補助金と事例で徹底解説

Growth Office 編集部
オフィスリノベーション費用の相場一覧|補助金と事例で徹底解説

「オフィスの内装が古くなってきたけど、リノベーションにはいくらかかるのだろう?」——そんな疑問を持つ経営者・総務担当者は多いのではないでしょうか。オフィスリノベーションの費用相場は坪あたり10〜50万円で、30坪オフィスなら300〜1,500万円が目安です。本記事ではリノベーション範囲別の費用早見表から、活用できる補助金、移転との比較判断基準まで網羅的に解説します。最後まで読めば、自社に最適なリノベーション計画の全体像がつかめます。

オフィスリノベーションの費用相場|範囲別の早見表

オフィスリノベーションの費用は「どこまで手を入れるか」で大きく変わります。以下の早見表で、自社に必要な工事範囲と概算費用を確認しましょう。

ポイントリノベーション(坪5〜15万円)

壁紙の張替え、照明のLED化、塗装の塗り直しなど、既存のレイアウトを変えずに見た目をリフレッシュする工事です。30坪のオフィスなら150〜450万円が目安で、工期は1〜2週間と短いのが特徴です。築年数が浅く、レイアウト自体に不満がないオフィスに適しています。社員の気分転換やブランドイメージの刷新を目的とする場合に最もコスパが高い選択肢です。

中規模リノベーション(坪15〜30万円)

間仕切りの変更、床材の張替え、什器の入替えなど、レイアウトの見直しを伴う工事です。30坪なら450〜900万円、工期は3〜6週間が目安になります。「会議室を増やしたい」「フリーアドレスを導入したい」といった働き方改革に伴うリノベーションがこの価格帯に該当します。電気・LAN配線の引き直しが発生するため、オフィスの通路幅なども事前に計画しておくことが重要です。

フルリノベーション(坪30〜50万円)

スケルトン(躯体のみの状態)に戻して全面改装する工事です。30坪で900〜1,500万円、工期は1〜3ヶ月を見込みます。天井・壁・床・空調・電気設備をすべて一新するため、新築同様のオフィス環境を実現できます。ただし、工事期間中は仮オフィスが必要になるケースが多く、仮オフィスの賃料も予算に含めて計画する必要があります。

リノベ範囲坪単価30坪の場合50坪の場合工期具体的な内容
ポイントリノベ5〜15万円150〜450万円250〜750万円1〜2週間壁紙張替え、照明LED化、塗装
中規模リノベ15〜30万円450〜900万円750〜1,500万円3〜6週間間仕切り変更、床材張替え、什器入替
フルリノベ30〜50万円900〜1,500万円1,500〜2,500万円1〜3ヶ月スケルトンに戻して全面改装

リノベーション費用の内訳|何にいくらかかるのか

リノベーション費用の見積もりを正確に理解するには、費用の内訳を知っておくことが大切です。ここでは主要な費用項目と、それぞれの坪単価を解説します。

設計・デザイン費(総工事費の10〜15%)

オフィスデザイナーや設計事務所に依頼する場合の費用です。レイアウト図面の作成、3Dパースの制作、施工管理まで含まれます。ポイントリノベであれば施工業者が無料で簡易図面を作成してくれるケースもありますが、フルリノベの場合は専門のデザイン会社に依頼した方が、社員の動線設計や狭いオフィスの改善まで考慮した提案を受けられます。

内装工事費(総工事費の50〜60%)

壁、床、天井の仕上げ工事が最も大きな割合を占めます。素材のグレードによって大きく変動し、例えば床材だけでもタイルカーペット(坪3,000〜5,000円)からフローリング(坪8,000〜15,000円)まで幅があります。コストを抑えたい場合は、エントランスや来客スペースには高グレード素材を、執務スペースには標準グレード素材を使い分けるのが効果的です。

電気・空調・設備工事費(総工事費の20〜30%)

コンセント増設、LAN配線、空調の移設・増設などの設備工事です。特にフリーアドレス化する場合はWi-Fi環境の整備やクラウドPBXの導入が必要になり、IT関連の費用も含めて計画する必要があります。

什器・家具費(別途)

デスク、チェア、収納家具、パーテーションなどの購入費用です。新品で揃えると1人あたり15〜30万円が相場ですが、中古オフィス家具を活用すれば5〜10万円に抑えられます。什器費用はリノベ工事費とは別に見積もられることが多いため、トータル予算を見誤らないよう注意しましょう。

費用項目割合の目安30坪・中規模リノベの場合コスト削減のポイント
設計・デザイン費10〜15%45〜135万円施工業者の無料プランを活用
内装工事費50〜60%225〜540万円素材のグレードを使い分ける
電気・空調・設備工事費20〜30%90〜270万円Wi-Fi中心の構成にする
什器・家具費別途150〜300万円(10人分)中古家具を活用

オフィスリノベーションで使える補助金・助成金

リノベーション費用の負担を軽減するために、活用できる補助金・助成金制度を確認しましょう。申請には期限があるため、工事計画と並行して早めに情報を収集することが重要です。

IT導入補助金(最大450万円)

リノベーションに伴ってITツール(会議システム、クラウドPBX、セキュリティソフトなど)を導入する場合に活用できます。補助率は1/2〜3/4で、中小企業・小規模事業者が対象です。申請から交付決定まで1〜2ヶ月かかるため、工事スケジュールに余裕を持たせましょう。

小規模事業者持続化補助金(最大200万円)

販路開拓や業務効率化に伴う設備投資が対象です。オフィスリノベーションが「販路開拓に資する」と説明できれば、内装工事費の一部が補助対象になります。例えば、来客用ショールームの新設や、セミナールームの整備などが該当します。

事業再構築補助金

事業転換や新事業展開に伴うオフィス改装が対象です。補助額は規模によって異なりますが、中小企業で最大1,500万円の補助を受けられるケースもあります。ただし、単なる内装の美装工事は対象外となるため、事業計画との紐づけが必須です。

補助金制度補助上限補助率対象申請のポイント
IT導入補助金最大450万円1/2〜3/4リノベに伴うITツール導入ITベンダーと共同申請が必要
小規模事業者持続化補助金最大200万円2/3販路開拓に伴う設備投資経営計画書の作成が必要
事業再構築補助金最大1,500万円1/2〜2/3事業転換に伴う改装事業計画との整合性が重要

リノベーションと移転の判断基準

「リノベーションすべきか、いっそ移転すべきか」——この判断は多くの企業が悩むポイントです。以下の基準を参考に、自社の状況に最適な選択を見極めましょう。

リノベーションが有利なケース

現在のオフィスの面積が十分で、立地にも不満がない場合はリノベーションが有利です。特に賃貸契約の残存期間が3年以上ある場合、移転の違約金や新規契約の初期費用を考慮すると、リノベーションの方がトータルコストを抑えられます。また、現在のビルのスペックが十分(耐震基準適合、エレベーター完備、光回線対応など)であれば、内装だけ刷新することで高い費用対効果を得られます。

移転が有利なケース

面積が不足している場合や、ビル自体の老朽化(設備面・耐震性)がある場合は移転が合理的です。リノベーション費用が移転の初期費用を上回る場合も、移転を検討すべきサインです。特にセットアップオフィスなら内装工事済み・什器付きで入居できるため、初期費用を大幅に抑えつつ新しい環境を手に入れられます。

判断フローチャート

まず「面積は足りているか?」を確認し、足りていなければ移転一択です。面積が足りている場合は「ビル設備に問題はないか?」を確認します。設備に問題があれば移転、問題なければ「リノベ費用と移転初期費用のどちらが安いか」を比較して判断しましょう。

判断条件リノベが有利移転が有利
面積は足りているが内装が古い
面積が不足している
ビル自体が老朽化(設備・耐震)
残りの契約期間が3年以上
残りの契約期間が2年以下
立地を変えたい
リノベ費用 > 移転初期費用

オフィスリノベーションの成功事例

実際のリノベーション事例を知ることで、費用感やデザインのイメージが具体的になります。ここでは規模別に3つの事例を紹介します。

事例1:IT企業(20坪)ポイントリノベ|約250万円

築15年のオフィスで、壁紙の張替えと照明のLED化、エントランスの塗装を実施しました。工期は10日間で、営業を止めることなく段階的に施工。社員アンケートでは「オフィスの印象が明るくなった」「来客時の第一印象が良くなった」という声が多く、採用面接での内定承諾率も向上しました。オフィス環境が人材採用に与える影響は想像以上に大きいです。

事例2:コンサルティング会社(40坪)中規模リノベ|約800万円

固定席からフリーアドレスへの移行を目的としたリノベーションです。間仕切りを撤去してオープンスペースを拡大し、集中ブースやコラボレーションエリアを新設しました。工期は4週間で、フリーアドレスの導入ポイントを踏まえた設計により、社員満足度が大幅に向上しました。

事例3:デザイン会社(60坪)フルリノベ|約2,100万円

スケルトンに戻してからの全面改装で、コンクリート打ちっぱなしの天井とフローリングの床で「カフェのような空間」を実現しました。工期は2ヶ月半で、工事期間中はフレキシブルオフィスを仮オフィスとして利用。クライアントの来社頻度が増え、対面でのコミュニケーションが活性化するという副次的な効果も得られました。

リノベーション費用を抑える5つのコツ

限られた予算でも効果的なリノベーションを実現するためのコツを紹介します。

コツ1:複数社から相見積もりを取る

最低3社から見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。同じ仕様書で見積もりを依頼することで、業者間の価格差が明確になります。内装工事は業者によって20〜30%の価格差が出ることも珍しくないため、相見積もりの効果は大きいです。

コツ2:素材のグレードにメリハリをつける

来客が目にするエントランスや会議室には高グレード素材を、バックオフィスには標準グレード素材を使い分けることで、印象を損なわずにコストを抑えられます。

コツ3:什器は中古・リユースを活用する

オフィス家具は中古市場が充実しており、新品の3〜5割の価格で購入できます。特にデスクやチェアは中古でも品質の高いものが多く、見た目にも遜色ありません。

コツ4:工事のタイミングを閑散期にする

内装業者の繁忙期(3〜4月、9〜10月)を避けることで、工事費の割引交渉がしやすくなります。夏季(7〜8月)は比較的空いている業者が多いため、狙い目です。

コツ5:補助金を最大限活用する

前述の補助金制度に加え、自治体独自の助成金もあります。例えば東京都では「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」など、オフィス改装に使える助成金が用意されています。事前に商工会議所や自治体の窓口に相談しましょう。

リノベーションと移転、どちらが最適か迷ったら

Growth Officeでは、セットアップオフィスや敷金を抑えた物件など、移転コストを最小限にできるオフィスを多数掲載しています。リノベーション費用と比較検討する際の参考にしてください。

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リノベーション工事の流れと注意点

スムーズなリノベーションを実現するために、工事の流れと各段階での注意点を確認しておきましょう。

STEP1:現状分析と要件定義(2〜4週間)

まず、現在のオフィスの課題を洗い出し、リノベーションで実現したいことを明確にします。社員アンケートを実施し、「会議室が足りない」「空調が効きにくいエリアがある」など具体的な不満を収集すると、優先順位がつけやすくなります。この段階で予算の上限も設定しておきましょう。

STEP2:業者選定と見積もり(2〜3週間)

要件を元に複数の業者から見積もりを取ります。見積もり金額だけでなく、過去の施工実績、アフターサポートの内容、工事中の対応(営業を続けながら施工可能か等)も比較のポイントです。

STEP3:設計・デザイン確定(2〜4週間)

選定した業者と詳細な設計を詰めます。レイアウト図面、3Dパース、素材サンプルの確認を行い、完成イメージを具体化します。この段階で追加費用が発生しやすいため、変更がある場合は必ず見積もりを再取得しましょう。

STEP4:工事実施(1週間〜3ヶ月)

工事中は騒音や粉塵が発生するため、社員への事前告知とスケジュール共有が必要です。営業を続けながら施工する場合は、段階的に工事を進める「ローリング方式」を採用すると、業務への影響を最小限にできます。

STEP5:検収と引き渡し(1〜2日)

完成後は図面通りに施工されているか、設備が正常に動作するかを確認します。不具合があれば補修を依頼し、すべてのチェックが完了してから引き渡しを受けます。

よくある質問(FAQ)

Q. リノベーション中も営業を続けられますか?

ポイントリノベや中規模リノベであれば、エリアごとに段階的に施工する「ローリング方式」で営業を続けながら工事が可能です。フルリノベの場合は仮オフィスが必要になるケースが多く、レンタルオフィスやフレキシブルオフィスを一時的に利用する方法があります。

Q. 賃貸オフィスでもリノベーションできますか?

賃貸オフィスでもリノベーションは可能ですが、退去時に原状回復が必要な場合がほとんどです。原状回復費用もリノベーション予算に含めて計画しましょう。また、工事前にビルオーナーへの許可申請(B工事・C工事の区分確認)が必要です。

Q. リノベーションの耐用年数はどれくらいですか?

内装の耐用年数は一般的に10〜15年です。ただし、壁紙や床材は5〜8年で劣化が目立ち始めるため、部分的なメンテナンスを定期的に行うことで、全面改装の頻度を減らせます。

Q. リノベーション費用は経費として計上できますか?

修繕目的のリノベーションは「修繕費」として一括経費計上が可能です。ただし、資産価値を高める改良工事は「資本的支出」として減価償却が必要になります。判断に迷う場合は税理士に相談してください。

まとめ

オフィスリノベーションの費用は、ポイントリノベなら坪5〜15万円、中規模で坪15〜30万円、フルリノベで坪30〜50万円が相場です。費用を抑えるためには、相見積もり、素材のメリハリ、什器の中古活用、補助金の活用が効果的です。面積が足りていて内装だけが古い場合はリノベーション、面積不足やビル老朽化がある場合はセットアップオフィスへの移転が合理的です。まずは現状の課題を整理し、複数の業者に相談するところから始めましょう。

移転も視野に入れるなら、まず物件を見てみませんか?

セットアップオフィスなら内装工事不要で即入居可能。リノベーション費用と比較して、最適な選択をしてください。

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