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オフィス移転の担当者は誰が最適?選定基準と成功する体制づくり

Growth Office 編集部
オフィス移転の担当者は誰が最適?選定基準と成功する体制づくり

オフィス移転の担当者を誰にすべきか——この判断が、移転プロジェクト全体の成否を左右します。結論から言えば、最適なのは総務・管理部門の責任者です。ただし企業規模や移転の複雑さによって、経営者自身が担当するケース、専任チームを組成するケース、外部コンサルタントを起用するケースなど最適解は変わります。

本記事では、オフィス移転担当者に必要なスキル・選定基準・体制の作り方を、企業規模別に具体的に解説します。移転プロジェクトを円滑に進めるためのチェックリストも掲載していますので、これから移転を控えている担当者の方はぜひ最後までご確認ください。

オフィス移転の担当者が重要な理由

オフィス移転は、物件選定・契約交渉・内装工事・引越し・届出手続きなど多くの工程が同時並行で進む大規模プロジェクトです。担当者の選定を誤ると、スケジュールの遅延やコストの膨張、社員の不満につながります。ここでは担当者選びがなぜ重要なのかを整理します。

移転プロジェクトの複雑さと担当者の負担

オフィス移転は一般的に6ヶ月〜1年の期間を要し、その間に5社以上の外部パートナー(不動産仲介、内装業者、引越し業者、IT業者、家具業者など)との調整が発生します。担当者はこれらすべてのスケジュール管理と品質管理を担うため、通常業務との両立が大きな課題になります。実際、移転担当者の約7割が「通常業務との兼任がもっとも大変だった」と回答しているという調査結果もあります。

担当者の適性がプロジェクト成否を分ける

移転プロジェクトでは、経営層の意向(コスト・立地・ブランディング)と現場の要望(執務環境・設備・利便性)を調整する能力が求められます。加えて、不動産契約や原状回復の交渉など専門知識も必要です。適性のない人が担当すると、判断の遅れや交渉の失敗により数百万円単位のロスが生じることも珍しくありません。

事前の体制構築がリスクを最小化する

移転プロジェクトは「走りながら考える」進め方ではトラブルが頻発します。プロジェクト開始前に担当者を決定し、権限の範囲・意思決定フロー・報告ルールを明確にしておくことで、手戻りや判断の空白期間を最小化できます。特にオフィス移転の流れを事前に把握しておくことが重要です。

オフィス移転の担当者に求められる5つのスキル

移転プロジェクトを成功に導くには、以下の5つのスキルが必要です。すべてを一人で備えている必要はありませんが、チーム全体としてこれらをカバーできる体制を組むことが大切です。

スキルなぜ必要か不足している場合の対策
プロジェクト管理能力5社以上の外部パートナーを同時に調整する必要があるガントチャートツール(Notion、Asana等)を活用し、タスクと期限を可視化する
不動産の基礎知識B工事・原状回復・坪単価・敷金など専門用語の理解が必要仲介会社に基本知識のレクチャーを依頼する
交渉力賃料・敷金・B工事費用・フリーレントの交渉が発生する仲介会社を通じた間接交渉が有効。交渉の優先順位を事前に決めておく
社内コミュニケーション力経営層の意向と現場の要望を調整する役割を担う移転委員会を設置して部門横断で合意形成を進める
コスト管理能力予算超過は移転プロジェクト最大のリスクのひとつ見積もりの比較表を作成し、経営層への報告を定期的に行う

プロジェクト管理能力がもっとも重要

上記5つのスキルの中で、もっとも重要なのがプロジェクト管理能力です。移転プロジェクトは物件選定から入居まで数十のタスクが並行して進行し、1つの遅延が全体に波及します。ガントチャートやWBS(Work Breakdown Structure)を活用してタスクの依存関係を明確にし、クリティカルパス上の工程を特に注視してください。

不動産知識は仲介会社のサポートで補える

不動産の専門知識が不足している場合でも、信頼できる仲介会社をパートナーに選べば十分に補えます。重要なのは、敷金オフィスの通路幅といった基本的な用語の意味を理解しておくことです。「何がわからないかわからない」状態を避けるために、移転プロジェクト開始前に仲介会社から基礎知識のレクチャーを受けることを推奨します。

交渉力は優先順位設定がカギ

賃料交渉、フリーレントの獲得、B工事費用の削減など、移転には多くの交渉場面があります。すべてを最安値で通そうとすると交渉が難航するため、「絶対に譲れない条件」と「交渉材料にできる条件」を事前に整理しておくことが重要です。

オフィス移転のご相談はGrowth Officeへ

初めての移転で担当者選びに迷っている方、体制の組み方がわからない方は、ぜひGrowth Officeにご相談ください。物件選定から内装・引越しまでワンストップでサポートいたします。

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【企業規模別】移転担当者の最適な選び方

オフィス移転の担当者は、企業の規模によって最適な選び方が異なります。ここでは従業員数を基準に、3つのパターンに分けて解説します。

企業規模最適な担当者推奨体制ポイント
10人以下経営者自身経営者+仲介会社セットアップオフィスで工数削減
10〜30人総務・管理部門の責任者担当者+経営者+仲介会社通常業務の委譲体制が必須
30〜100人総務責任者+専任チーム移転委員会(3〜5名)部門横断のプロジェクトチーム
100人以上プロジェクトマネージャー+外部コンサル専任PM+移転委員会+コンサルコンサルフィーは移転費用の5〜10%

10人以下:経営者自身が担当するケース

従業員10人以下のスタートアップやスモールビジネスでは、移転に伴う意思決定(立地、予算、契約条件)の大半が経営判断に直結するため、経営者自身が担当するのが効率的です。この場合、セットアップオフィスを選ぶことで内装工事のプロセスを省略し、経営者の負担を最小限に抑えることを推奨します。入居まで最短2〜3週間で完了するため、事業のスピードを落とさずに移転が可能です。

10〜30人:総務・管理部門の責任者が最適

この規模帯では、オフィス契約・設備管理・届出手続きに精通した総務・管理部門の責任者が最適です。ただし、通常業務と移転プロジェクトの両立は大きな負担になります。移転プロジェクト期間中は、通常業務の一部を他メンバーに委譲する体制を必ず整えてください。担当者のバーンアウトは、プロジェクト全体の遅延に直結します。

30〜100人:移転委員会を設置する

30人以上の規模になると、部門ごとに異なる要望(営業部はアクセス重視、開発部は静かな環境を重視など)の調整が必要になります。総務責任者をプロジェクトリーダーとし、各部門の代表者3〜5名で構成する移転委員会を設置しましょう。委員会は月2回以上の定例会議を設けて進捗を共有し、意思決定の遅延を防ぎます。総務がやるべきタスク一覧もあわせて確認してください。

100人以上:外部コンサルの起用を検討する

100人以上の規模では、移転プロジェクトの複雑さが格段に上がります。物件の選択肢が限られること、工事の規模が大きいこと、届出手続きが増えることなど、社内リソースだけでは対応しきれないケースが多くなります。移転コンサルタントのフィーは移転費用全体の5〜10%が相場ですが、社内リソースの節約とトラブル防止の効果で十分に回収できます。

移転担当者が最初にやるべき5つのアクション

移転担当者に任命されたら、まず以下の5つのアクションを実行してください。初動の早さがプロジェクト全体の品質を左右します。

1. 移転の目的と優先順位を経営層と合意する

「コスト削減が最優先なのか」「立地改善で採用力を強化したいのか」「面積拡大で成長に対応するのか」——移転の目的によって物件選びの基準がまったく異なります。経営層と事前に優先順位を合意しておかないと、物件選定の段階で方向性が二転三転し、大幅な時間ロスが生じます。移転の理由と目的を明確にすることが最初の一歩です。

2. 移転スケジュールの全体像を把握する

オフィス移転は、物件探し(2〜3ヶ月)→契約・設計(1〜2ヶ月)→内装工事(1〜3ヶ月)→引越し(1〜2週間)→届出手続き(移転後1ヶ月)というのが一般的な流れです。現在のオフィスの解約予告期間(通常6ヶ月前)も考慮し、逆算してスケジュールを組み立ててください。

3. 予算の概算を策定する

移転費用は大きく「退去費用」「入居費用」「引越し費用」の3つに分類されます。退去費用には原状回復工事費が、入居費用には敷金・礼金・仲介手数料・内装工事費が含まれます。コスト削減のポイントを事前に把握しておくと、予算策定がスムーズです。

4. 信頼できる仲介会社を選定する

仲介会社は移転プロジェクトのパートナーとして、物件紹介だけでなく契約交渉や市場相場のアドバイスも担います。複数社に相談して比較検討し、自社の規模・業種・エリアに強い仲介会社を選びましょう。初回相談は無料のケースが大半なので、まずは気軽にコンタクトを取ることをおすすめします。

5. 社内への情報共有とヒアリングを開始する

移転は全社員に影響するプロジェクトです。早い段階で移転の方針を社内に共有し、各部門の要望をヒアリングしてください。通勤時間の変化、会議室の数、執務スペースの広さなど、社員が重視するポイントを把握しておくことで、移転後の不満を最小限に抑えられます。

移転担当者が陥りがちな3つの失敗パターン

多くの企業で繰り返される失敗パターンを事前に把握しておけば、同じ轍を踏まずに済みます。ここでは特に頻度の高い3つの失敗パターンとその対策を紹介します。

失敗1:すべてを一人で抱え込む

責任感の強い担当者ほど、すべてのタスクを自分で処理しようとしがちです。しかし移転プロジェクトのタスク量は膨大で、一人で抱え込むとバーンアウトや判断ミスを招きます。仲介会社・内装業者・引越し業者など、各分野の専門家に任せるべき部分は積極的に委任し、担当者は全体のコントロールに集中してください。

失敗2:現オフィスの解約タイミングを見誤る

賃貸オフィスの解約予告期間は通常6ヶ月前ですが、契約によっては3ヶ月や12ヶ月のケースもあります。解約通知のタイミングを誤ると、新旧オフィスの賃料が二重に発生する期間が長引き、数百万円の無駄なコストが発生します。契約書を早い段階で確認し、解約予告期間を正確に把握しておきましょう。

失敗3:社員への情報共有が遅れる

「決まってから伝えよう」と社員への共有を後回しにすると、移転先が決まった後に不満が噴出するリスクがあります。特に通勤時間が大きく変わる場合は退職につながることもあるため、方針決定の段階から社員の意見を収集することが重要です。オフィス環境が採用に与える影響も考慮に入れてください。

移転プロジェクト成功のためのチェックリスト

以下のチェックリストを活用して、移転プロジェクトの抜け漏れを防いでください。

フェーズチェック項目目安時期
企画移転目的と優先順位の合意移転日の8〜12ヶ月前
企画予算の概算策定移転日の8〜12ヶ月前
企画移転担当者・体制の決定移転日の8〜12ヶ月前
物件選定仲介会社への相談・選定移転日の6〜8ヶ月前
物件選定内見・物件比較移転日の5〜7ヶ月前
契約賃貸借契約の締結移転日の4〜6ヶ月前
契約現オフィスの解約通知解約予告期間に準ずる
工事内装設計・工事移転日の2〜4ヶ月前
引越し引越し業者の選定・実施移転日の1〜2ヶ月前
届出各種届出手続き移転後1ヶ月以内

移転プロジェクトの体制づくりからサポートします

Growth Officeでは、担当者の選定アドバイスから物件選定・内装・引越しまで、移転プロジェクト全体をワンストップでサポートしています。セットアップオフィスなら内装工事不要で最短2週間で入居可能。まずはお気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

Q. オフィス移転の担当者は兼任でも大丈夫ですか?

兼任は可能ですが、移転規模が大きい場合は通常業務との両立が難しくなります。30人以上の移転であれば、移転プロジェクト期間中は通常業務の一部を他メンバーに委譲する体制を整えることを強く推奨します。移転まで6ヶ月以上の余裕がある場合は兼任でも対応しやすくなります。

Q. 移転コンサルタントの費用相場はいくらですか?

移転コンサルタントのフィーは、移転費用全体の5〜10%が一般的な相場です。100人規模のオフィス移転で総費用が3,000万円の場合、コンサルフィーは150〜300万円程度になります。高額に感じるかもしれませんが、交渉によるコスト削減やトラブル防止の効果を考えると、十分にリターンが見込める投資です。

Q. 移転担当者に不動産の知識がまったくなくても問題ありませんか?

問題ありません。不動産の専門知識は仲介会社がサポートしてくれます。ただし、敷金の相場や原状回復の基本的な仕組みなど、最低限の知識は事前に身につけておくと、仲介会社とのやり取りがスムーズになります。

Q. 移転プロジェクトの期間はどのくらいかかりますか?

企業規模や移転の複雑さにもよりますが、一般的には6ヶ月〜1年が目安です。10人以下でセットアップオフィスに移転する場合は最短1〜2ヶ月、100人以上の大規模移転では1年以上かかるケースもあります。余裕を持ったスケジュール設計が成功の鍵です。

まとめ

オフィス移転の担当者は、企業規模に応じた最適な選び方があります。10人以下は経営者自身、10〜30人は総務責任者、30人以上は移転委員会の設置、100人以上は外部コンサルの起用が推奨されます。いずれのケースでも、プロジェクト管理能力・不動産知識・交渉力・コミュニケーション力・コスト管理能力の5つのスキルをチーム全体でカバーすることが成功の鍵です。

まずはオフィス移転の流れを把握し、体制づくりに着手してください。Growth Officeでは移転の初期相談から物件選定・入居までワンストップでサポートしています。

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