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デスクの適切な高さは?身長別の一覧表と対処法

Growth Office 編集部
デスクの適切な高さは?身長別の一覧表と対処法

オフィスで長時間デスクに向かっていると、肩こりや腰痛に悩まされる方は少なくありません。その原因の多くは、デスクの高さが自分の身長に合っていないことにあります。本記事では、身長別の適切なデスクの高さを一覧表で示し、高さが合わないときの具体的な対処法まで徹底的に解説します。JIS規格70cmが自分に合っているか、今すぐ確認してみてください。

デスクの適切な高さとは?基本の考え方

デスクの適切な高さを理解するには、まず「差尺」という概念を押さえておく必要があります。差尺とは、デスクの天板の高さからチェアの座面高を引いた数値のことで、この値が28〜32cmの範囲に収まっていると、自然な姿勢でデスクワークが行えるとされています。

JIS規格70cmの背景と限界

日本のオフィスデスクの多くは、JIS規格に基づいた天板高70cmで設計されています。この基準は1971年に日本人の平均身長をもとに策定されたもので、当時の男性平均身長は約164cmでした。しかし2026年現在、日本人男性の平均身長は約171cm、女性は約158cmまで伸びており、70cmという高さが万人に適しているとは言い切れません。特に身長175cm以上の方にとっては低すぎる場合があり、逆に身長155cm以下の方には高すぎる場合があります。

差尺の計算方法

自分に合ったデスクの高さは、以下の計算式で算出できます。

適切な座面高 = 身長 × 0.25 − 1(cm)

適切な差尺 = 身長 × 0.183 − 1(cm)

適切なデスク高 = 座面高 + 差尺

この計算式は人間工学に基づいたもので、国内外のオフィス家具メーカーが推奨値の根拠として広く採用しています。次の章では、主な身長帯ごとの推奨値を一覧表で紹介します。

【一覧表】身長別の適切なデスクの高さ

以下のテーブルは、上記の計算式をもとに身長5cm刻みで算出した推奨値です。自分の身長に最も近い行を参考にしてください。

身長推奨デスク高推奨座面高差尺JIS規格70cmとの差
150cm61cm36cm25cm−9cm(高すぎる)
155cm64cm37cm27cm−6cm(高すぎる)
160cm67cm39cm28cm−3cm(やや高い)
165cm69cm40cm29cm−1cm(ほぼ適正)
170cm72cm42cm30cm+2cm(やや低い)
175cm74cm43cm31cm+4cm(低い)
180cm77cm44cm33cm+7cm(低すぎる)
185cm79cm45cm34cm+9cm(低すぎる)

※ 差尺28〜32cmの範囲が理想的です。ご自身の身長に合った数値で現在のデスク環境をチェックしてみてください。

デスクの高さが合わないと起きる健康問題

デスクの高さが合わないまま長時間作業を続けると、身体にさまざまな不調が現れます。以下では、デスクが高すぎる場合と低すぎる場合に分けて、起こりやすい問題を整理しました。

デスクが高すぎる場合の症状

デスクが身長に対して高すぎると、キーボードを打つために肩を持ち上げた状態が続きます。これにより僧帽筋(そうぼうきん)に過度な負担がかかり、慢性的な肩こりや首の痛みを引き起こします。また、手首が反り返った状態でタイピングやマウス操作を行うため、腱鞘炎(けんしょうえん)のリスクが高まります。さらに、モニターとの距離が近くなりすぎることで眼精疲労も悪化しやすくなります。

デスクが低すぎる場合の症状

デスクが低すぎると、前かがみの猫背姿勢になりやすくなります。猫背が続くと椎間板(ついかんばん)に偏った圧力がかかり、腰痛や背中の痛みの原因になります。モニターを見下ろす角度が急になるため首への負担も増加し、テキストネックと呼ばれる首の前傾姿勢が固定化するリスクもあります。

身体への影響まとめ

影響部位高すぎる場合低すぎる場合
肩・首肩が上がり、肩こり・首の痛み猫背になり、首・背中への負担増大
手首・腕手首が反り返り、腱鞘炎リスク手首が下がり、マウス操作に支障
腰が反って前傾姿勢に腰が丸まって椎間板に負担
モニターとの距離が近くなるモニターを見下ろす角度が急になる
集中力不快感で注意力が散漫になる疲労の蓄積で午後の生産性が低下

デスクの高さが合わないときの対処法5選

デスクの高さが合わない場合、必ずしもデスクを買い替える必要はありません。予算や状況に合わせて選べる5つの対処法を、効果の高い順に紹介します。

対処法①:電動昇降デスクの導入(根本解決)

最も確実な解決策は電動昇降デスクの導入です。ボタンひとつで天板の高さを60〜125cm程度の範囲で無段階調整でき、座った姿勢からスタンディングワークへの切り替えもスムーズに行えます。価格帯は1台5〜15万円程度で、FlexiSpotやIKEAのBEKANTシリーズが人気です。腰痛による生産性低下や離職リスクを考慮すると、十分にペイする投資と言えるでしょう。導入時はデスク幅だけでなく、昇降範囲が自分の身長に対応しているかを必ず確認してください。

対処法②:チェアの座面高を調整する

デスクの買い替えが難しい場合、まず試すべきはチェアの座面高の調整です。ガスシリンダー式のオフィスチェアであれば、レバーひとつで座面高を変更できます。デスク天板から28〜32cmを引いた数値が理想の座面高です。例えば70cmのデスクを使っている場合、座面高は38〜42cmが適切です。調整後に足が床に届かなくなる場合は、次に紹介するフットレストと組み合わせて使いましょう。

対処法③:フットレストを活用する

チェアの座面を上げた結果、足が宙に浮いてしまう場合はフットレスト(足置き台)で補正します。価格は2,000〜5,000円程度で、角度調整機能付きのものを選ぶとふくらはぎへの負担も軽減できます。身長155cm以下の方がJIS規格70cmのデスクを使う場合、フットレストはほぼ必須のアイテムです。太ももの裏側が座面に軽く触れ、膝が90度前後に曲がる状態が理想的なポジションです。

対処法④:モニターアームで画面位置を最適化する

デスクの高さだけでなく、モニターの位置も快適な作業環境に大きく影響します。モニターアーム(5,000〜15,000円程度)を使えば、画面の高さ・角度・距離を自由に調整でき、首や肩への負担を大幅に軽減できます。モニターの上端が目線の高さに来るのが理想で、画面との距離は40〜70cmが推奨されています。デュアルモニター対応のアームを選べば、2台の画面を最適な位置に配置することも可能です。

対処法⑤:デスク天板にかさ上げ台を設置する

デスクが低すぎる場合のローコストな対処法として、デスクの脚にかさ上げ台を設置する方法があります。専用のデスクライザー(3,000〜8,000円程度)を使えば、天板の高さを3〜15cm程度持ち上げることが可能です。ただし安定性には注意が必要で、耐荷重が十分かを必ず確認してください。一時的な対策としては有効ですが、長期的には電動昇降デスクへの移行がベストです。

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スタンディングデスクの効果と注意点

近年、健康意識の高まりとともにスタンディングデスクへの関心が高まっています。ここでは、スタンディングワークの効果と導入時の注意点を解説します。

スタンディングデスクの3つのメリット

スタンディングデスクには、座りっぱなしの弊害を軽減する効果があります。まず、消費カロリーが座位と比べて約15〜20%増加するため、長時間のデスクワークによる運動不足をある程度補えます。次に、立った状態では体幹の筋肉が自然に使われるため、腰痛の予防・改善効果が期待できます。さらに、姿勢が変わることで眠気が軽減され、午後の集中力維持に役立つという声も多く聞かれます。

スタンディングデスクの適切な高さ

スタンディングデスクの適切な高さは、立った状態で肘が90度に曲がる高さが目安です。身長170cmの場合は約105〜110cm、身長160cmの場合は約100〜105cmが推奨されます。前述の電動昇降デスクであれば、座位と立位の切り替えがボタンひとつでできるため、スタンディングワークを無理なく取り入れることが可能です。

導入時の注意点

スタンディングデスクを導入する際は、いきなり終日立ちっぱなしにするのではなく、30分立位・30分座位のように交互に切り替えるのが推奨されています。長時間の立ち仕事はかえって足のむくみや腰痛を引き起こすことがあるため、抗疲労マット(疲労軽減マット)の併用も効果的です。また、スタンディング時はモニターの位置も変わるため、モニターアームとの併用が理想的です。

オフィスのデスク環境を整えるチェックリスト

ここまでの内容を踏まえ、今すぐ実践できるデスク環境のチェックリストをまとめました。

チェック項目理想の状態対処法
座面高足裏が床に接地し、膝が90度チェアの高さ調整 / フットレスト
差尺28〜32cmデスクまたはチェアの高さ調整
肘の角度キーボード操作時に90度前後アームレスト付きチェア / デスク高の調整
モニターの高さ画面上端が目線の高さモニターアーム / モニター台
モニターとの距離40〜70cmモニターアーム / デスク奥行きの確認
手首の角度自然な直線(反り返らない)パームレスト / キーボード角度の調整

セットアップオフィスの什器選びのポイント

セットアップオフィスとは、内装や什器があらかじめ整備されたオフィスのことです。入居後すぐに業務を開始できる利便性が魅力ですが、什器が備え付けのためデスクの高さを自由に選べない場合があります。

内見時に確認すべきポイント

セットアップオフィスの内見では、デスクの天板高を必ず確認してください。多くの物件ではJIS規格の70cm固定デスクが採用されていますが、近年は72〜73cmのデスクを採用する物件も増えています。特に身長170cm以上の方が多いチームの場合、70cmでは低すぎる可能性があるため注意が必要です。

什器の交換・持ち込みが可能かを確認する

セットアップオフィスでも、チェアの交換は可能な物件が多くあります。デスクの交換が難しい場合でも、チェアだけ自社で用意するという選択肢は十分に現実的です。前述のフットレストやモニターアームは持ち込み可能なケースがほとんどですので、内見時に管理会社へ確認しておきましょう。セットアップオフィスの物件一覧から、什器の仕様を比較検討するのがおすすめです。

なお、オフィス環境が悪い職場の特徴と改善方法も合わせてお読みいただくと、デスク以外の環境改善ポイントも把握できます。

よくある質問(FAQ)

Q. デスクの高さの適切な基準は何cmですか?

一般的なオフィスデスクの基準はJIS規格の70cmですが、これは身長165cm前後の方に最適化された数値です。身長別の適切な高さは「座面高+差尺(28〜32cm)」で計算でき、身長170cmなら約72cm、身長160cmなら約67cmが目安です。自分の身長に合った高さを上記の一覧表で確認してください。

Q. デスクの高さが合わないと、どんな症状が出ますか?

高すぎる場合は肩こり・首の痛み・腱鞘炎、低すぎる場合は腰痛・猫背・眼精疲労が代表的な症状です。特にデスクワークが1日6時間以上の方は、合わない高さによる身体への影響が蓄積しやすいため、早めの対処が重要です。

Q. 電動昇降デスクの導入コストはどれくらいですか?

電動昇降デスクの価格帯は1台5〜15万円程度です。FlexiSpotの入門モデルなら5万円前後、IKEAのBEKANTシリーズは約7万円から購入できます。オフィス全体の一括導入であれば法人向けの割引が適用される場合もあります。腰痛による生産性低下(年間で従業員1人あたり数十万円の損失とも言われています)を考慮すると、費用対効果の高い投資です。

Q. 身長差がある社員が同じデスクを使う場合はどうすればよいですか?

フリーアドレスなどフリーアドレスのメリット・デメリットを参考にした柔軟な座席運用を行っている場合は、電動昇降デスクの導入が最適です。個人の身長に合わせてワンタッチで高さを変更できるため、複数人がひとつのデスクを共有するケースでも快適に使えます。予算が限られる場合は、座面高の調整幅が広いチェアとフットレストの組み合わせで対応しましょう。

Q. セットアップオフィスのデスクが合わない場合はどうすればよいですか?

セットアップオフィスの備え付けデスクが合わない場合は、まずチェアの座面高を調整し、必要に応じてフットレストとモニターアームを持ち込んでください。什器の交換が可能な物件もありますので、入居前に管理会社へ相談するのがおすすめです。セットアップオフィスの物件一覧で什器仕様を比較できます。

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まとめ

デスクの適切な高さは身長によって異なり、「座って肘が90度に曲がり、足裏が床に接地する」状態が理想です。JIS規格の70cmは身長165cm前後の方には適していますが、それ以外の身長帯では調整が必要です。対処法としては、電動昇降デスクの導入が最も効果的ですが、チェアの座面高調整、フットレスト、モニターアームといったアイテムでも十分に改善できます。自分の身長に合った数値を一覧表で確認し、今日からデスク環境を見直してみてください。快適なデスク環境は、日々のモチベーション向上にもつながります。

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