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虎ノ門・神谷町のオフィス街|虎ノ門ヒルズと麻布台ヒルズ、超高層ビルに集まる大きな空室

Growth Office編集部
虎ノ門・神谷町のオフィス街|虎ノ門ヒルズと麻布台ヒルズ、超高層ビルに集まる大きな空室

虎ノ門・神谷町は、港区の虎ノ門(一丁目から五丁目)・愛宕・麻布台にまたがるオフィス街です。東京メトロ銀座線の虎ノ門駅、日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅と神谷町駅、南北線の六本木一丁目駅、都営三田線の御成門駅を使えます。

虎ノ門は国の行政の中心である霞が関に隣り合い、周辺には大使館や外資系企業が多く立地しています。2014年の虎ノ門ヒルズ 森タワーから、2023年の麻布台ヒルズの開業、2027年に竣工を予定するTORANOGATEまで、大きな再開発が続いてきました。

2026年10月29日時点で虎ノ門・神谷町で募集されていた空室(シェアオフィスを除く)は141区画(50棟)で、約半分が地上20階以上の10棟にありました。神谷町MTビルやTORANOGATEのように、1棟で複数のフロアを募集するビルが目立ちます。

※空室の数・賃料・敷金は、Growth Officeに掲載している東京の空室のうち、2026年10月29日時点で公開中で、募集情報を9月29日以降に更新した区画を集計した値です。虎ノ門・神谷町は、港区の虎ノ門・愛宕・麻布台の住所の区画で数えています。シェアオフィス・レンタルオフィスの部屋は含みません。中央値は、1棟の中の値を1つにまとめてから棟どうしで出しています。賃料は賃料を公開している区画だけで出しています。

霞が関に隣り合う虎ノ門・愛宕・麻布台のオフィス街

虎ノ門は、江戸城の門の一つだった「虎ノ門」を町名に残す町で、門は1873年に撤去されました。今は官庁街の霞が関に隣り合うオフィス街で、官公庁との打ち合わせが多い会社や、行政の動きに近い業務を持つ会社にとっては、この近さが虎ノ門を選ぶ理由になります。

東京都都市整備局の「東京の都市づくりのあゆみ」は、虎ノ門エリアを「周辺に大使館や外資系企業が多く立地する」地域とし、国際的なビジネス街として発展を続けていると記しています。大使館や外資系企業との行き来が多い会社にも、距離の近さが利点になります。

空室の約7割は虎ノ門一〜五丁目に

2026年10月29日時点の空室を町ごとに分けると、虎ノ門が100区画(40棟)、麻布台が37区画(9棟)、愛宕が4区画(1棟)でした。虎ノ門の100区画の広さの中央値は84.19坪ですが、複数のフロアを募集する神谷町MTビルとTORANOGATEの23区画を除くと57.7坪です。麻布台は中央値が22.51坪と小さく、愛宕の4区画はすべて愛宕グリーンヒルズMORIタワーの区画です。

麻布台の37区画のうち27区画は、麻布台ヒルズ レジデンスBの小規模オフィス「S-Office」の区画です。虎ノ門の通り沿いの中小のビル、超高層の複合ビル、麻布台ヒルズの中の小さな部屋では、借りられる広さも入居のときの条件も違うため、町と建物の種類を分けて見ると比べやすくなります。

環状第2号線の上の森タワーから広がった虎ノ門ヒルズ

虎ノ門ヒルズは、環状第2号線の上に2014年に建った森タワーを起点に、2023年のステーションタワーまでに4棟のタワーがそろった街区です。その出発点は、東京都が道路と一体で進めた再開発でした。

小さなビルの密集地を立体道路制度で再開発

東京都都市整備局の「東京の都市づくりのあゆみ」によると、虎ノ門エリアは地価が高く、用地の買収に膨大な費用がかかることや、住民の多くが住み続けることを望んだことから、長く環状第2号線の事業に着手できず、小規模な老朽化したビルが密集する地域のままでした。

この状況を変えたのが、道路の上下に建物を建てられるよう1989年に創設された「立体道路制度」です。道路事業とあわせた市街地再開発事業が進められ、再開発ビル「虎ノ門ヒルズ」の建物の下にトンネル(築地虎ノ門トンネル)を通す形で、環状第2号線が整備されました。

東京都第二市街地整備事務所の「まちづくりだより」によると、環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業は、2002年10月の事業計画決定から約14年半をかけて工事を終えました。地上の道路「新虎通り」は、愛宕通りから赤レンガ通りまでの区間が2014年3月29日に開通し、虎ノ門と新橋を結んでいます。

森タワーからステーションタワーまで4棟のタワー

森ビルの発表によると、虎ノ門ヒルズは2014年に誕生した森タワーを起点に、ビジネスタワー(2020年竣工)、レジデンシャルタワー(2022年竣工)と広がり、ステーションタワーが2023年7月14日に竣工、同年10月6日に開業しました。日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅と一体で整備され、森ビルはこの街を「国際新都心・グローバルビジネスセンター」と位置付けています。

全体の規模は、区域面積約7.5ha、延床面積約792,000㎡で、オフィスが約305,000㎡、住宅が約730戸、商業施設が約170店舗です。オフィスのほかに住宅と商業施設を同じ街区に持つ複合の街です。

URが進める虎ノ門二丁目と愛宕の再開発

UR都市機構は、虎ノ門ヒルズの周辺で虎ノ門二丁目地区の再開発を進め、業務棟の虎ノ門アルセアタワーの工事を2024年度に終えました。同じくURが施行する愛宕地区の再開発では、2024年度にF地区の建物の工事が始まっています。虎ノ門ヒルズの4棟のほかにも、新しい業務ビルが加わり続けている地域です。

麻布台ヒルズからTORANOGATEへ続く大型の再開発

神谷町駅の周りと虎ノ門一丁目では、虎ノ門ヒルズのほかにも、延床面積が10万㎡を超える再開発が続いています。2020年の神谷町トラストタワー、2023年の麻布台ヒルズに続いて、虎ノ門一丁目でも再開発ビルの工事が進んでいます。

名前竣工・開業規模事業者
虎ノ門ヒルズ
(4棟の街区)
2014〜
2023年
延床
約792,000㎡
森ビル
神谷町
トラストタワー
2020年3月
竣工
地上38階
地下3階
森トラスト
麻布台ヒルズ2023年11月
開業
延床
約861,700㎡
森ビルなど
TORANOGATE2027年10月
竣工予定
地上29階
地下4階
再開発組合

麻布台ヒルズは虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業、TORANOGATEは虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合が事業主体の再開発です。

我善坊谷の密集地から35年で完成した麻布台ヒルズ

港区の「地名の歴史」によると、麻布台は、1872年に「我善坊谷」の武家地を町とした麻布我善坊町などを、1974年の新住居表示でまとめてできた町名です。森ビルの発表によると、麻布台ヒルズは1989年に我善坊地区などの街づくり協議会が設立されてから、約300名の権利者と35年をかけて進められた再開発です。計画地は細分化され、小規模な木造住宅やビルが密集していました。

2017年に国家戦略特区法に基づいて都市計画が決定され、2019年8月5日に着工、2023年11月24日に開業しました。区域は約8.1haで、延床面積は約861,700㎡、オフィスの貸室面積は約214,500㎡、住戸は約1,400戸です。中心の森JPタワーの高さは約330mで、街全体の就業者数は約20,000人とされています。2025年10月29日に住宅棟のレジデンスBが竣工し、麻布台ヒルズが完成しました。

森ビルは、麻布台ヒルズの位置を「文化都心・六本木ヒルズ」と「グローバルビジネスセンター・虎ノ門ヒルズ」の中間と説明しています。レジデンスBの2〜5階には小規模オフィス「S-Office」があり、この記事の後半でセットアップオフィスの例として紹介します。

基準階約3,844㎡の神谷町トラストタワー

森トラストの発表によると、東京ワールドゲートの核となる神谷町トラストタワーは、2020年3月16日に竣工した地上38階・地下3階、延床面積195,191㎡の複合ビルで、オフィス・ホテル・住宅・店舗などで構成されています。オフィスは基準階面積約3,844㎡、天井高2,900mmの柱のないフロアで、1フロアで大人数の執務室を組めます。

非常用発電機は平常時の電力需要の約8割をまかない、約1週間の電源供給ができる計画です。1,500人が3日間滞在するための飲食料なども備蓄しています。事業を止めない備えを重視する会社にとっては、ビルごとの防災の設備も比べる材料になります。

官民の交流の場を中核に置くTORANOGATE

虎ノ門一丁目東地区の再開発ビル「TORANOGATE」は、2024年1月22日に着工し、2027年10月31日に竣工する予定です。地上29階・地下4階、高さ171.31m、延床面積119,896.26㎡で、主な用途は事務所・店舗・ビジネス支援施設です。中央日本土地建物や都市再生機構などが参加組合員として事業を進めています。

建物の中核には、官と民の交流・連携の場となる「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」が設けられます。霞が関に隣り合う立地を生かした施設で、官公庁や自治体と関わる事業の会社には、入居先として考える理由の一つになります。建物の詳しい紹介は「TORANOGATE(トラノゲート)の特集」にまとめています。

麻布台ヒルズなど、地下で駅に直結する再開発ビル

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅と、神谷町トラストタワーは地下鉄連絡通路で神谷町駅と、麻布台ヒルズは神谷町駅と六本木一丁目駅とつながっています。雨の日も地上に出ずに出社や来客の案内ができるビルを選べるのが、再開発の続くこのエリアの特徴です。

麻布台ヒルズの公式の案内では、日比谷線の神谷町駅は5番出口、南北線の六本木一丁目駅は4番出口が直結で、2つの駅は地下通路「セントラルウォーク」で結ばれています。駅とつながるビルの長所と注意点は「駅直結オフィスビルのメリット・デメリット」で整理しています。

虎ノ門ヒルズ駅と銀座線の虎ノ門駅をつなぐ地下道

日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅は、UR都市機構が事業主体となって周辺の再開発と調整しながら整備した駅で、2020年6月に開業しました。2023年7月15日には、駅がステーションタワーと地下でつながり、銀座線の虎ノ門駅とも地下道で結ばれました。地下鉄の駅前広場「ステーションアトリウム」も設けられています。

地上では、桜田通りの上に幅員20mの歩行者デッキ「T-デッキ」がかかり、通りをまたいで虎ノ門ヒルズの街区どうしを歩いて行き来できます。銀座線と日比谷線の2つの路線を、地上の信号を待たずに使い分けられます。

1日に約11万人が乗り降りする神谷町駅

東京メトロの2025年度の1日平均の乗降人員は、次のとおりです。

駅路線乗降人員
(1日平均)
神谷町日比谷線114,275人
虎ノ門銀座線100,524人
六本木一丁目南北線79,259人
虎ノ門ヒルズ日比谷線64,929人

4駅とも東京メトロの駅で、1日10万人を超える神谷町駅と虎ノ門駅は、空室の最寄り駅としても多い2駅です。

六本木一丁目駅が最寄りの空室はほぼS-Office

2026年10月29日時点の空室を募集情報の最寄り駅で分けると、神谷町駅が53区画、虎ノ門駅が42区画、六本木一丁目駅が28区画、虎ノ門ヒルズ駅が9区画、御成門駅が4区画でした。六本木一丁目駅の28区画のうち27区画は、麻布台ヒルズのS-Officeの区画です。駅からの徒歩の時間が分かる129区画のうち117区画(約9割)が、駅から徒歩5分以内でした。

虎ノ門一・二丁目のビルは虎ノ門駅か虎ノ門ヒルズ駅、虎ノ門四・五丁目と麻布台のビルは神谷町駅が最寄りの例が多く、どの駅が近いかはビルの場所で変わります。JR線と都営浅草線は、隣の新橋・汐留の新橋駅で乗れます。

ホテルや会議施設を中に持つ虎ノ門・神谷町のビル

虎ノ門ヒルズには2つのホテルがあり、客室は合わせて約370室です。神谷町トラストタワーにもホテル「東京エディション虎ノ門」があり、来客の宿泊先や社外のイベントの会場を、オフィスと同じ街区で用意できます。

虎ノ門ヒルズの2つのホテルとTOKYO NODE

2023年のステーションタワーの完成とともに、虎ノ門ヒルズには「ホテル虎ノ門ヒルズ」、情報発信拠点「TOKYO NODE」、カンファレンス施設が加わりました。ホテル虎ノ門ヒルズは、ハイアットの「アンバウンド コレクション by Hyatt」のホテルです。発表会やセミナーの会場、海外から来る取引先の宿泊先を、歩いて行ける範囲で探せます。

約6,000㎡の中央広場がある麻布台ヒルズ

麻布台ヒルズは約6,000㎡の中央広場を含め、緑化面積が約24,000㎡あります。東京ワールドゲートにも約5,000㎡の緑地空間があり、昼休みに外へ出られる広場や緑地がオフィスのすぐ近くにあります。

麻布台ヒルズは災害のときの備えも持ち、全体で約3,600人が一時滞在できる帰宅困難者の受け入れスペースを設けています。地下通路のセントラルウォークも、この受け入れスペースとして使われます。

敷金半額くん(全国どのオフィスも敷金0円に?)

神谷町MTビルとTORANOGATEが複数のフロアを募集

この日の空室のうち、神谷町MTビルは2階から19階までの13区画、TORANOGATEは9階と22〜28階の10区画を募集していました。100坪を超える広さを複数のフロアでまとめて借りたい会社には、こうしたビルが候補になります。

大きな区画の多くは地上20階以上のビルの募集

区画の広さの中央値は53.7坪でした。100坪を超える区画が52区画(37%)あり、東京全体の27%より多くなっています。

虎ノ門・神谷町の空室の区画の広さの分布を東京全体と比べた横棒グラフ(2026年10月29日時点)。20坪以下は虎ノ門・神谷町10%・東京全体3%、20〜50坪は虎ノ門・神谷町38%・東京全体44%、50〜100坪は虎ノ門・神谷町16%・東京全体26%、100〜300坪は虎ノ門・神谷町20%・東京全体21%、300坪超は虎ノ門・神谷町17%・東京全体6%。区画数は虎ノ門・神谷町141、東京全体4,186

ただし、100坪を超える52区画のうち23区画は、神谷町MTビル(13区画)とTORANOGATE(10区画)の2棟の募集です。300坪を超える区画の割合は東京全体の約2.7倍ですが、24区画のうち17区画はこの2棟の区画でした。2棟を除くと、100坪を超える区画は残る118区画のうち29区画(約25%)で、東京全体の27%と大きくは違いません。20坪以下の14区画は、すべて麻布台ヒルズのS-Officeでした。

100坪を超える52区画のうち34区画は、地上20階以上のビルにあります。三幸エステートの「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」(2026年10月)によると、都心5区の空室率は10月1日時点で1.48%で、1フロア200坪以上の大規模ビルは0.97%と低い水準でした。同社の「オフィスマーケットレポート 東京都心5区」(2026年10月)では、大規模ビルの募集賃料が35,146円/坪と11か月続けて上がっています。虎ノ門・神谷町では、こうした大規模ビルの区画が1つのビルで複数のフロアにわたって募集されています。

最大の区画が30坪台から800坪台まで分かれる地上20階以上の10棟

ビル地上階数竣工空室
(最大の区画)
麻布台ヒルズ
レジデンスB
64階2025年27区画
(31.76坪)
虎ノ門ヒルズ
森タワー
52階2014年2区画
(47.1坪)
愛宕グリーン
ヒルズMORI
タワー
42階2001年4区画
(443.6坪)
城山
トラストタワー
37階1991年7区画
(315.8坪)
虎ノ門ヒルズ
ビジネスタワー
36階2020年1区画
(44.0坪)
TORANOGATE29階2027年
(予定)
10区画
(896.12坪)
オランダヒルズ
森タワー
24階2004年3区画
(314.2坪)
虎ノ門
タワーズオフィス
23階2006年1区画
(477.75坪)
虎ノ門2丁目
タワー
21階1999年2区画
(291.0坪)
神谷町MTビル20階1993年13区画
(360.0坪)

階数と竣工年は募集情報によります。虎ノ門ヒルズの森タワーとビジネスタワーでは40坪台の区画も募集されていて、地上20階以上のビルでも大きな区画ばかりではありません。大規模なビルの見方は「ハイグレードオフィスとは」も参考になります。

オカモトヤビルなど1970年代のビルにも20〜50坪の空室

空室のある50棟を竣工年で分けると、1981年以前が11棟、1982〜1999年が22棟、2000〜2014年が5棟、2015年以降(竣工予定を含む)が8棟、不明が4棟で、竣工年の中央値は1991年でした。2015年以降の8棟には、虎ノ門ヒルズビジネスタワー、麻布台ヒルズ レジデンスB、TORANOGATEのほか、ヒューリック虎ノ門ビルやVORT虎ノ門Ⅱ、新日本消防会館が入っています。

1981年以前の11棟には、1973年のオカモトヤビル、1971年の末広ビル、1974年の虎ノ門南ビルなど、1970年代に竣工したビルが含まれます。オカモトヤビルでは4〜7階の40坪、末広ビルでは5階と6階の43坪、虎ノ門南ビルでは2階の37.62坪が募集されていて、超高層ビルより小さな20〜50坪の区画を、こうした既存のビルで探せます。古いビルを選ぶときは、耐震診断の結果や補強の有無を、申し込みの前に貸主側に確かめます。

入居の時期が2027年以降の区画は約4分の1

募集情報の入居の時期を見ると、即入居できる区画が51区画、2026年11〜12月からの区画が18区画、2027年からの区画が28区画、2028年からの区画が8区画でした。2028年の8区画はすべてTORANOGATEの区画です。2027年からの28区画には、虎ノ門30森ビルや愛宕グリーンヒルズMORIタワー、虎ノ門ヒルズの2棟など、既存のビルの区画も多く入っています。

全体の約4分の1は入居が来年以降のため、移転の時期が決まっている会社は、入居の時期で候補を絞ると比べる数を減らせます。2027年からの28区画のうち24区画は1〜6月の入居です。1年以上先の移転を計画している会社には、2027年11月以降に入居できる区画として、竣工前のTORANOGATEの10区画があります。

内装付きの区画は麻布台の3棟にだけ

2026年10月29日時点で、内装付きのセットアップオフィスの空室は22区画(3棟)で、すべて麻布台の町にありました。そのうち20区画が麻布台ヒルズのS-Officeで、虎ノ門一〜五丁目と愛宕には、この日はセットアップオフィスの空室がありませんでした。広さは20坪以下と20〜50坪が11区画ずつです。

麻布台ヒルズ S-Office(麻布台・11〜31坪)

森ビルの発表によると、麻布台ヒルズ レジデンスBは地上64階・地下5階、高さ約270mの建物で、住宅のほかに事務所や保育所、店舗が入ります。2〜5階の4フロアには、約4,500㎡(約1,360坪)の小規模オフィス「S-Office」があり、1区画9坪〜32坪の合計68区画で、一般的な貸室からセットアップオフィスまでそろいます。2階には300㎡を超える入居者専用のラウンジがあります。

麻布台ヒルズ レジデンスBのS-Officeでは、11坪から31坪までのセットアップオフィス20区画と、通常の区画7区画(11〜31.76坪)が募集されていました。敷金は区画によって2か月分のものと12か月分のものがあり、入居は即入居可の区画のほか、2026年12月からの区画もあります。家具の有無は募集情報に書かれていません。募集情報では六本木一丁目駅から徒歩3分で、数名から十数名の会社が麻布台ヒルズの中に部屋を持てる区画です。

VILLAGE AZABUDAI(麻布台・49.23坪)

VILLAGE AZABUDAIは、神谷町駅から徒歩3分の地上9階建てのビルで、竣工は1991年です。3階の49.23坪が家具付きのセットアップオフィスとして募集され、入居は2026年12月からです。減額を含めて敷金0円で入居できる区画で、入居のときに大きなお金を用意せずに、神谷町駅の近くで約50坪の部屋に移れます。

Daiwa麻布台ビル(麻布台・36.05坪)

Daiwa麻布台ビルは、神谷町駅から徒歩4分の地上9階・地下2階のビルで、竣工は1984年です。2階の36.05坪が家具付きのセットアップオフィスとして募集され、即日入居できます。早く移りたい会社が、内装の工事の期間を取らずに使い始められます。

1年分の敷金を求める棟が半数を超える通常の区画

内装の付かない通常の区画の敷金は、中央値が賃料の12か月分(32棟)で、東京全体の通常の区画の8.0か月分(1,635棟)より4か月分多い水準です。32棟のうち18棟が12か月分、8棟が10か月分としていて、6か月分以下は4棟でした。

敷金が賃料の1年分になると、月額の大きい区画ほど、入居の前に用意するお金が膨らみます。保証会社の日商保が提供する「敷金半額くん」は、新しくオフィスを借りるときの敷金を、半額から最大0円まで減らすサービスで、設立3期未満の会社も対象です。敷金12か月分の区画なら、半額で6か月分になる計算です。日商保の審査と貸主の承諾が必要で、保証料がかかるため、減る敷金の額と保証料を比べて決めます。敷金の考え方は「セットアップオフィスの敷金」でも説明しています。

霞が関の近くで大きな区画を探す会社に合う虎ノ門

虎ノ門・神谷町は、霞が関の官公庁や大使館・外資系企業との行き来が多い会社と、100坪を超える広さを1つのビルで複数のフロアにわたって借りたい会社に合うエリアです。少人数の会社には、麻布台ヒルズのS-Officeのような小さなセットアップオフィスがあります。ホテルや会議施設が同じ街区にあるビルは、来客や社外のイベントが多い会社に向きます。

探すときは、霞が関や取引先への近さから、虎ノ門一・二丁目、虎ノ門三〜五丁目と神谷町、麻布台のどこを中心にするかを決めます。次に人数から広さを決め(「オフィス面積と人数の目安」)、通常の区画かセットアップオフィスか、入居の時期と敷金の月数で絞ります。空室の一覧は「新橋・虎ノ門・神谷町の賃貸オフィス・セットアップオフィスの空室」にあります。

Growth Officeでは、掲載していない区画も含めて、人数と予算に合うオフィスをスタッフがご提案しています。お問い合わせからご相談ください。

区画が小さめで、JRの新橋駅も使える新橋・汐留

新橋・汐留は107区画(73棟)で、区画の広さの中央値は45.0坪と、虎ノ門・神谷町の53.7坪より小さめです。地上20階以上のビルの空室は2棟だけで、JR線や都営浅草線の新橋駅を使えます。20〜50坪の区画がある棟は、虎ノ門・神谷町の28棟に対して新橋・汐留は40棟で、この広さを探す会社には選べるビルが多いエリアです(「新橋・汐留のオフィス街」)。

大きなビルを比べる相手になる赤坂・溜池山王

赤坂・溜池山王は105区画(58棟)で、区画の広さの中央値は69.1坪と、虎ノ門・神谷町より大きめです。同じように大きな区画のビルを比べたい会社は、あわせて見ると候補が広がります(「赤坂・溜池山王のオフィス街」)。

セットアップのビルが10倍近くある浜松町・田町・芝

浜松町・田町・芝は257区画(135棟)と区画数が多く、セットアップオフィスは77区画(29棟)あります。虎ノ門・神谷町のセットアップオフィスが麻布台の3棟に限られるのに対して、内装付きの区画を多くのビルから選べます(「浜松町・田町・芝のオフィス街」)。

よくある質問

霞が関に近い虎ノ門・神谷町で、大きな区画や麻布台ヒルズの小さな部屋を探すときの問いに、2026年10月29日時点の数字で答えます。

Q. 虎ノ門・神谷町のオフィス街はどこからどこまでですか?

港区の虎ノ門(一丁目から五丁目)・愛宕・麻布台の3つの町です。駅は、銀座線の虎ノ門駅、日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅と神谷町駅、南北線の六本木一丁目駅、都営三田線の御成門駅です。官庁街の霞が関に隣り合っています。

Q. 2026年10月の虎ノ門・神谷町の空室はどれくらいありますか?

2026年10月29日時点で募集されていた空室(シェアオフィスを除く)は141区画(50棟)でした。町ごとでは、虎ノ門が100区画、麻布台が37区画、愛宕が4区画です。

Q. 虎ノ門・神谷町の空室はどれくらいの広さが多いですか?

区画の広さの中央値は53.7坪で、100坪を超える区画が37%ありました。そのうち23区画は神谷町MTビルとTORANOGATEの2棟が複数のフロアで募集している区画です。20坪以下の区画は10%で、すべて麻布台ヒルズのS-Officeでした。

Q. 虎ノ門ヒルズの4棟はいつできましたか?

2014年の森タワーに始まり、ビジネスタワーが2020年、レジデンシャルタワーが2022年に竣工し、ステーションタワーが2023年10月6日に開業しました。全体の延床面積は約792,000㎡、オフィスは約305,000㎡です。日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅は2020年6月に開業しました。

Q. 麻布台ヒルズに小さなオフィスはありますか?

あります。住宅棟のレジデンスBの2〜5階に、1区画9〜32坪、合計68区画の小規模オフィス「S-Office」があります。2026年10月29日時点では、11〜31坪のセットアップオフィスと通常の区画が募集されていました。

Q. 虎ノ門のTORANOGATEはいつ竣工しますか?

事業者の発表では、2027年10月31日に竣工する予定です。地上29階・地下4階、延床面積119,896.26㎡のビルで、竣工前から9階と22〜28階の区画が募集されていました。

Q. 虎ノ門・神谷町のオフィスの敷金は何か月分ですか?

通常の区画の敷金の中央値は12か月分(32棟)で、東京全体の8.0か月分より多い水準です。セットアップオフィスでは、減額を含めて敷金0円で入居できる区画もあります。

Q. 虎ノ門・神谷町で敷金を減らす方法はありますか?

敷金の少ない区画を選ぶほかに、保証で減らす方法があります。日商保の「敷金半額くん」は、新しくオフィスを借りるときの敷金を半額から最大0円まで減らすサービスで、設立3期未満の会社も対象です。日商保の審査と貸主の承諾が必要で、保証料がかかります。

Q. 虎ノ門・神谷町にセットアップオフィスはありますか?

2026年10月29日時点で22区画(3棟)あり、すべて麻布台の町にありました。そのうち20区画が麻布台ヒルズのS-Officeで、ほかに神谷町駅の近くのVILLAGE AZABUDAI(49.23坪)とDaiwa麻布台ビル(36.05坪)があります。

まとめ

  • 虎ノ門・神谷町のオフィス街は、港区の虎ノ門・愛宕・麻布台にまたがり、霞が関に隣り合う地域です。
  • 立体道路制度を使った環状第2号線の再開発で、2014年の森タワーから2023年のステーションタワーまで、虎ノ門ヒルズの4棟がそろいました。
  • 麻布台ヒルズは2023年11月24日に開業し、2025年10月のレジデンスBの竣工で完成しました。
  • TORANOGATEは2027年10月31日に竣工する予定で、竣工前から複数のフロアが募集されています。
  • 2026年10月29日時点の空室は141区画(50棟)で、約半分が地上20階以上の10棟にありました。
  • 100坪を超える区画は37%で、そのうち23区画は神谷町MTビルとTORANOGATEの2棟の募集です。
  • 入居の時期が2027年以降の区画が約4分の1あり、2028年の8区画はすべてTORANOGATEの区画でした。
  • 通常の区画の敷金の中央値は12か月分(32棟)で、東京全体の8.0か月分より多い水準です。
  • セットアップオフィスは22区画(3棟)で、すべて麻布台にあり、うち20区画が麻布台ヒルズのS-Officeでした。

※出典:森ビル「「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年10月6日開業」(2023年7月20日)、「「レジデンスB」が竣工し、麻布台ヒルズが完成」(2025年10月29日)、麻布台ヒルズ公式サイト「アクセス」、森トラスト「東京ワールドゲート『神谷町トラストタワー』竣工」(2020年3月18日)、虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合ほか「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の施設名称「TORANOGATE(トラノゲート)」に決定」(2025年2月20日)、UR都市機構「新橋・虎ノ門のまちづくり」、同「東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」の拡張工事が完成しました!」(2023年)、東京都都市整備局「東京の都市づくりのあゆみ」(2019年)、東京都第二市街地整備事務所「環状2号線(新橋~虎の門)まちづくりだより 最終号」(2017年3月)、港区「地名の歴史(芝地区)」「地名の歴史(麻布地区)」、東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」(2025年度)、三幸エステート「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」(2026年10月)、「オフィスマーケットレポート 東京都心5区」(2026年10月)、日鉄興和不動産・中央日本土地建物グループの報道発表(駅と路線の名称)。

東京都 4,492 区画が募集中

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