赤坂・溜池山王は、港区の赤坂一〜九丁目と元赤坂にまたがるオフィス街です。駅は、溜池山王駅・国会議事堂前駅、赤坂駅、赤坂見附駅が中心で、青山一丁目駅・乃木坂駅・六本木一丁目駅も使えます。溜池山王駅に直結する千代田区永田町の側は、麹町・番町・永田町のオフィス街の記事で扱います。
港区によると、赤坂は江戸時代に大半が武家地で、明治維新後に一ツ木町や田町が繁華街になりました。赤坂の中ほどの赤坂中地区では、2000年代に入ると、2008年の赤坂サカスをはじめとする業務・商業ビルが建てられています。
溜池山王駅の周りでは、1986年のアークヒルズから2024年の赤坂グリーンクロスと赤坂トラストタワーまで超高層のビルが建ち、赤坂駅では赤坂二・六丁目地区開発計画の建物が2028年3月末に竣工する予定です。募集されている空室(シェアオフィスを除く)は105区画(58棟)で、300坪を超える区画の多くは、2028年に入居が始まる竣工前の2棟の募集です。
※空室の数・賃料・敷金は、Growth Officeに掲載している東京の空室のうち、2026年10月29日時点で公開中で、募集情報を9月29日以降に更新した区画を集計した値です。シェアオフィス・レンタルオフィスの部屋は含みません。赤坂・溜池山王の数は、赤坂一〜九丁目と元赤坂の区画です。中央値は、1棟の中の値を1つにまとめてから棟どうしで出しています。賃料は賃料を公開している区画だけで出しています。
昼間人口が夜間人口の5倍程度ある赤坂中地区
港区の「赤坂中地区まちづくりガイドライン」によると、青山通り・外堀通り・外苑東通り・赤坂通りの周辺に囲まれた約88haの赤坂中地区では、夜間人口に対する昼間人口の割合が5倍程度で、港区全体の4倍程度を上回ります(2020年10月1日時点)。住む人より働く人や訪れる人が多い地区です。
同じガイドラインは、外堀通りの付近に商業・宿泊の機能が、青山通りと外苑東通りの沿道に業務・商業の機能が集まっているとしています。立地については、官公庁が建ち並ぶ永田町・霞ヶ関エリアと、六本木・虎ノ門エリアに近い地区と説明しています。
港区の小学生向けのページ「港区の5つの地区を見てみよう」(区政要覧2021による)では、赤坂・元赤坂・南青山・北青山からなる赤坂地区の大使館は14か所です。元赤坂は大部分が赤坂御用地で、空室の区画も1区画でした。
明治以降に一ツ木町と田町が繁華街に
港区の「地名の歴史(赤坂地区)」によると、江戸期のこの地域は大半が武家地で、町らしい町は田町、新町、裏伝馬町のあたりでした。
赤坂中地区のガイドラインによると、明治維新後、武家屋敷は官舎や政治家・軍人などの住宅になり、一ツ木町(現在の赤坂四丁目・五丁目)と田町(現在の赤坂二丁目・三丁目)は繁華街に変わりました。一ツ木通りの東側では、花街として芸妓屋とともに料理屋が発展し、料亭の文化が生まれています。
1955年にテレビの本放送が始まった赤坂五丁目
終戦後、近衛歩兵第三連隊の跡地だった赤坂五丁目には都営の集合住宅が建てられ、1955年には同じ場所でラジオ東京(現在のTBS)がテレビの本放送を始めました。1960年代からは外国人の来訪者が増えて接待や娯楽の店が営業するようになり、1970〜80年代には外国人バイヤーとの商談の増加やバブル景気で繁華街がにぎわいました。
1990年代の初めにバブル景気が終わると繁華街のにぎわいは失われつつありましたが、2000年代に入ると、2008年の赤坂サカスをはじめとする業務・商業ビルが建てられるようになりました。赤坂中地区では、2006年に赤坂四丁目薬研坂北地区、2009年に同じく南地区、2018年に赤坂九丁目北地区の3件の市街地再開発事業が竣工しています。
そのあとも、2020年に赤坂七丁目2番地区の市街地再開発事業が、2021年に赤坂二・六丁目地区の都市再生特別地区が、それぞれ都市計画決定されました。
溜池山王駅の周りで1986年から続いた再開発
溜池山王駅の周りの赤坂一丁目・二丁目では、1986年のアークヒルズ、2017年の赤坂インターシティAIR、2024年の赤坂グリーンクロスと赤坂トラストタワーまで、超高層のビルが続けて建ちました。2027年には、赤坂一丁目で建て替えの進む三会堂ビルの竣工が予定されています。赤坂五丁目の赤坂Bizタワーと赤坂二・六丁目地区開発計画の東街区も含めた、主なビルの竣工と階数、事業者は次のとおりです。
| ビル(町名) | 竣工 | 階数 | 事業者 |
|---|---|---|---|
| アーク森ビル (赤坂一丁目) | 1986年3月 | 地上37階 地下4階 | 森ビル |
| 赤坂Bizタワー (赤坂五丁目) | 2008年1月 | 地上39階 地下3階 | TBSホールディングス |
| 赤坂インター シティAIR (赤坂一丁目) | 2017年8月 | 地上38階 地下3階 | 再開発組合 (新日鉄興和 不動産(当時) が参加) |
| 赤坂グリーン クロス(赤坂二丁目) | 2024年5月 | 地上28階 地下3階 | 積水ハウス 日本生命 |
| 赤坂トラスト タワー(赤坂二丁目) | 2024年8月 | 地上43階 地下3階 | 森トラスト NTT都市開発 |
| 三会堂ビル (赤坂一丁目) | 2027年9月 (予定) | 地上19階 地下2階 | 鹿島 農林水産奨励会 |
| 赤坂二・六丁目 地区開発計画 東街区(赤坂二丁目) | 2028年3月末 (予定) | 地上40階 地下4階 | 三菱地所 TBSホールディングス |
Sクラス・Aクラスといったビルの格付けは、ハイグレードオフィスとはの記事で説明しています。
最初の土地の取得から19年で竣工したアークヒルズ
アークヒルズは、森ビルが1967年にこの地で最初の土地を取得してから、1983年11月の着工を経て1986年3月に竣工した、赤坂・六本木地区第一種市街地再開発事業の街です。森ビルは、アークヒルズを民間による日本初の大規模再開発事業とし、最初の土地の取得から竣工まで19年を費やしたと説明しています。区域は約5.6ha、延床面積は全体で360,609㎡です。
オフィスのアーク森ビルは、地上37階・地下4階、高さ153m、延床面積181,833㎡です。アークヒルズには、ANAインターコンチネンタルホテル東京、2,006席のサントリーホール、住宅のアークタワーズ、テレビ朝日アーク放送センターがあります。アーク森ビルへは、銀座線の溜池山王駅の13番出口と、南北線の六本木一丁目駅の3番出口から、どちらも徒歩約1分です。
アーク森ビルでは、最も広い403.7坪をはじめ、100坪を超える区画が募集されていました。六本木一丁目のアークヒルズ仙石山森タワーとアークヒルズサウスタワーは、六本木・麻布のオフィス街の記事で紹介しています。
溜池山王駅に地下通路で直結する赤坂インターシティAIR
赤坂インターシティAIRは、赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業で建てられた地上38階・地下3階、高さ205.08mのビルです。2014年9月9日に着工し、2017年8月31日に竣工、同年9月29日に開業しました。所在地は赤坂一丁目8番1号で、銀座線・南北線の溜池山王駅に地下通路で直結しています(14番出口)。
オフィスは6階から37階の32フロアで、総貸床面積は約25,000坪、基準階の貸室は約780坪です。会議施設、医療・託児施設、52戸の住宅、店舗も入り、敷地には緑化率50%以上にあたる5,000㎡超の緑地が設けられました。新虎通りにつながる約850mの「赤坂・虎ノ門緑道構想」の西側の起点として、約200mの街路樹の空間も整えるとしています。
2024年に竣工した赤坂グリーンクロスと赤坂トラストタワー
赤坂グリーンクロスは、積水ハウスと日本生命の共同事業で、2024年5月1日に竣工しました。赤坂二丁目4番6号にある地上28階・地下3階、高さ150m、延床面積約73,453㎡のオフィスビルで、最上階の28階にはテナント専用のスカイラウンジがあります。
赤坂トラストタワーは、森トラストとNTT都市開発の東京ワールドゲート赤坂の中心にある、赤坂二丁目17番22号の地上43階・地下3階のビルです。2024年8月に第1期として竣工し、周りの約5,600㎡の緑地を整えた第2期が2025年10月に竣工しました。森トラストの建物概要では、延床面積は209,436.75㎡、基準階の面積は約1,024坪で、ホテルの1 Hotel Tokyoが入ります。
赤坂トラストタワーでは298.7坪の区画が、赤坂グリーンクロスでは36.4坪までの区画が募集されていました。
1967年竣工の旧ビルを建て替える三会堂ビル
赤坂一丁目の三会堂ビルは、鹿島と一般財団法人農林水産奨励会が、1967年に竣工した旧ビルを共同で建て替えるビルです。地上19階・地下2階、延床面積34,816㎡で、事務所、コンファレンス施設、店舗、飲食店などが入る計画です。2025年5月に本格着工し、2027年9月に竣工する予定です。
オフィスの基準階は約390坪で、銀座線・南北線の溜池山王駅から徒歩3分です。停電のときには、非常用発電機で事務室階の共用部と事務室内に72時間続けて電力を送れるとしています。三会堂ビルでは、2028年2月からの入居で、393.21坪の区画などが募集されていました。
赤坂Bizタワーに続くTBSの赤坂二・六丁目の計画
TBSホールディングスは、2008年1月に竣工した赤坂五丁目の赤坂Bizタワーの事業者・所有者で、三菱地所と共同で、赤坂二丁目と赤坂六丁目に劇場・ホテル・オフィスからなる赤坂二・六丁目地区開発計画を進めています。この計画は、2008年にオープンした赤坂サカスと一体となる計画です。
1フロア約858坪の赤坂Bizタワー
東京都環境局の資料(2021年12月現在)によると、赤坂Bizタワーは赤坂五丁目3-1にある地上39階・地下3階、延床面積182,167㎡のテナントビルで、テナント数は54社です。オフィスの専用部は、1フロア約858坪の柱のない空間です。
赤坂Bizタワーは、開発の敷地にあった約100本の桜を残しながら、2つの劇場を備えた文化施設や住宅棟などで構成された複合開発の中心にあります。商業施設の「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」には、約40店舗が集まっています。
2028年3月末に建物の竣工を予定する赤坂二・六丁目地区開発計画
赤坂二・六丁目地区開発計画は、2021年11月に国家戦略特別区域の認定を受け、2024年2月9日に民間都市再生事業計画として国土交通大臣の認定を受けました。2024年3月13日に起工式を行い、建物の竣工は2028年3月末、全体の竣工は2028年10月末を予定しています。
東街区(赤坂二丁目)は、地上40階・地下4階、高さ約207m、延床面積約167,650㎡で、事務所・店舗と、約1,000㎡のインキュベーション施設が入る計画です。西街区(赤坂六丁目)は地上18階・地下3階、高さ約100mで、約11,000㎡の劇場・ホールと約12,000㎡のホテルが入ります。千代田線の赤坂駅に直結し、地下2階から地上にかけて、合計約4,900㎡の駅前の空間と広場が設けられます。
三菱地所とTBSホールディングスは、赤坂エリアには大企業からスタートアップ企業まで多様なエンタテインメント関連企業が集まっているとして、「赤坂エンタテインメント・シティ」を掲げています。地上40階の東街区にあたる建物では、817坪の区画などが竣工前から募集されていました。
空室の3分の1は千代田線の赤坂駅が最寄り
空室の区画の最寄り駅は、千代田線の赤坂駅が105区画のうち35区画と最も多く、溜池山王駅、赤坂見附駅と合わせた3駅で約8割を占めました。駅から徒歩5分以内の区画は、徒歩の分数が分かる101区画のうち88区画(約9割)でした。港区のガイドラインも、地下鉄の駅が多く交通の便がよいことを地区の特徴に挙げています。
| 駅 | 路線 | 乗降人員 (2025年度) | 最寄りの 空室区画 |
|---|---|---|---|
| 赤坂 | 千代田線 | 80,453人 | 35区画 |
| 溜池山王 | 銀座線 南北線 | 131,557人※ | 31区画 |
| 赤坂見附 | 銀座線 丸ノ内線 | 91,399人 | 16区画 |
| 青山一丁目 | 銀座線 半蔵門線 都営大江戸線 | 101,540人 | 11区画 |
| 六本木一丁目 | 南北線 | 79,259人 | 5区画 |
人数は東京メトロの2025年度の1日平均の乗降人員で、青山一丁目駅の都営大江戸線の利用者は入っていません。※国会議事堂前駅と溜池山王駅の合計の人数です。表のほかに、千代田線の乃木坂駅が最寄りの区画が7区画ありました。
溜池山王駅と国会議事堂前駅の両方に直結するビル
溜池山王駅は銀座線と南北線、国会議事堂前駅は丸ノ内線と千代田線の駅で、2つの駅で4路線が使えます。赤坂グリーンクロスは2つの駅の両方に直結し、赤坂トラストタワーは「溜池山王駅・国会議事堂前駅」の12番出口に直結しています。
千代田区永田町二丁目の山王パークタワーも、溜池山王駅と国会議事堂前駅の両方に直結するビルで、2000年1月に竣工した地上44階・地下4階、高さ194.4m、基準階は約1,018坪です。永田町の側のオフィスは、麹町・番町・永田町の記事で扱います。
会議室と非常用電源がビルの中にある溜池山王駅の周り
溜池山王駅に直結する赤坂インターシティAIRには12の会議室を持つ会議施設があり、赤坂インターシティAIRと赤坂グリーンクロスは、停電のときにも電気を送る非常用の発電設備を備えています。来客や研修の多い会社、止まらない事業の拠点を探す会社にとって、ビルの中の設備は比べる項目になります。
300名が入る赤坂インターシティコンファレンス
赤坂インターシティAIRの3・4階にある赤坂インターシティコンファレンスは、国際会議やシンポジウムから商談まで使える12の会議室を持つ施設で、最も大きなメインホールはスクール形式で300名を収容します。同じビルの医療施設と託児施設は、バイリンガルに対応しています。
赤坂九丁目の東京ミッドタウンにも、会議や催しに使える東京ミッドタウン ホール&カンファレンスがあります(六本木・麻布の記事で紹介)。ホテルは、アークヒルズのANAインターコンチネンタルホテル東京と、赤坂トラストタワーの1 Hotel Tokyoがあります。
停電時に最大200時間の電力を確保するビル
停電への備えとして、赤坂インターシティAIRは最大200時間の非常用電力を確保し、赤坂グリーンクロスは最大72時間の電力を供給できる非常用発電機と、3,600人分の3日分の防災備蓄品を備えています。赤坂二・六丁目の計画にも、帰宅困難者を受け入れる約650人分の一時滞在施設が設けられます。
一ツ木通りなどの商店会
港区のガイドラインは、赤坂通り商店会、赤坂一ツ木通り商店街振興組合などの商店会の活動が盛んなことを、地区の特徴に挙げています。昼の食事の店は、こうした通りのほか、赤坂Bizタワーの商業施設でも探せます。

300坪超の多くは竣工前のビルの区画
2026年10月29日時点で赤坂・溜池山王で募集されていた空室(シェアオフィスを除く)は105区画(58棟)でした。300坪を超える16区画のうち、7区画は三会堂ビル、3区画は(仮称)赤坂2・6丁目地区開発計画の募集で、どちらも入居が2028年からの区画です。
町名別では赤坂が104区画、元赤坂が1区画で、このほかにシェアオフィス・レンタルオフィスの部屋が11室ありました。賃料を公開している棟は58棟のうち7棟で、通常の区画とセットアップオフィスを合わせた坪単価の中央値は29,000円(7棟)でした。町名や駅ごとの空室は、赤坂・溜池山王の賃貸オフィス・セットアップオフィスの空室の一覧から探せます。
竣工前の2棟を除くと東京全体に近い区画の広さ
区画の広さは、20坪以下が2区画(2%)、20〜50坪が38区画(36%)、50〜100坪が27区画(26%)、100〜300坪が22区画(21%)、300坪を超える区画が16区画(15%)でした。100坪を超える区画は105区画のうち38区画(36%)で、東京全体の4,186区画の27%より多く、区画の広さの中央値は69.1坪です。
ただし、100坪を超える38区画のうち12区画は、三会堂ビル(8区画)と(仮称)赤坂2・6丁目地区開発計画(4区画)の募集です。この2棟を除いた93区画では、100坪を超える区画が26区画(28%)、300坪を超える区画が6区画(6%)で、東京全体の27%と6%に近くなり、区画の広さの中央値は60.2坪になります。
2棟を除いた100坪を超える26区画も、アーク森ビル、赤坂スターゲートプラザ、赤坂パークビルなど12棟に分かれています。2028年の入居でよければ大きな区画の選び方が広がり、2028年より前に入居したい会社は、そのほかの12棟の区画が中心になります。広さを人数に置き換えるときは、オフィス面積と人数の目安が参考になります。
三幸エステートの「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」(2026年10月)によると、都心5区の空室率は2026年10月1日時点で1.48%で、1フロア200坪以上の大規模ビルは0.97%、100〜200坪の大型ビルは1.43%でした。同社の「オフィスマーケットレポート 東京都心5区」(2026年10月)では、大規模ビルの募集賃料は35,146円/坪で、11か月続けて上がっています。広い面積を探す会社は、竣工前の募集も含めて早めに候補を集めておくと比べやすくなります。
1981年以前のビルが15棟、2015年以降のビルが9棟
空室のある58棟の竣工年の中央値は1989年で、1981年以前に竣工したビルが約4分の1あります。2015年以降の9棟には、竣工前の2棟のほか、赤坂グリーンクロス、赤坂トラストタワー、赤坂ZENビル(2019年竣工)、赤坂ストリートビルディング(2021年竣工)、No.R赤坂見附(2015年竣工)などが入ります。
| 竣工年 | 空室のある棟 |
|---|---|
| 1981年以前 | 15棟 |
| 1982〜1999年 | 25棟 |
| 2000〜2014年 | 5棟 |
| 2015年以降 | 9棟 |
| 不明 | 4棟 |
1981年以前に竣工した15棟を候補にするときは、耐震診断の結果と補強工事の有無を、申し込みの前に貸主側に確かめておきます。
東京全体と同じ8か月分の敷金
通常の区画の敷金の中央値は8か月分(43棟)で、東京全体の通常の区画の8か月分(1,635棟)と同じでした。セットアップオフィスの敷金の中央値は6.5か月分(6棟)で、東京全体のセットアップオフィスの6か月分(234棟)に近い水準です。
通常の区画の敷金は、入居の前に月額の8倍を預ける計算になるため、保証で減らす方法も比べられます。保証会社の日商保が提供する「敷金半額くん」は、新しくオフィスを借りるときの敷金を、半額から最大0円まで減らすサービスで、設立3期未満の会社も対象です。赤坂・溜池山王の通常の区画の中央値の8か月分は、半額で4か月分になります。日商保の審査と貸主の承諾が必要で、保証料がかかるため、減る敷金の額と保証料を比べて決めます。
6棟に分かれる赤坂のセットアップオフィス
内装付きのセットアップオフィスは10区画(6棟)で、105区画のうち約1割でした。そのうち4区画は+SHIFT NOGIZAKAの募集で、減額を含めて敷金0円で入居できる4区画も、すべてこのビルの区画です。
広さは20〜50坪が6区画、50〜100坪が4区画で、家具付きと書かれた区画が5区画、家具の有無が書かれていない区画が5区画でした。最寄り駅は、乃木坂駅、赤坂駅、赤坂見附駅に分かれています。
| ビル (最寄り駅) | 広さ | 坪単価 (公開分) | 敷金 |
|---|---|---|---|
| +SHIFT NOGIZAKA (乃木坂駅から 徒歩1分) | 26.29〜 38.85坪 | 46,332円 49,213円 | 0円 |
| 赤坂ZENビル (赤坂駅から 徒歩3分) | 64.9坪 65.55坪 | — | 6か月 8か月 |
| 陶香堂ビル (赤坂見附駅から 徒歩2分) | 36.0坪 | 23,000円 | 5か月 |
| いちご赤坂 Villageビル (赤坂見附駅から 徒歩3分) | 90.72坪 | — | 10か月 |
表の条件は募集時点のもので、変わる場合があります。赤坂ZENビルといちご赤坂Villageビルは、賃料が公開されていません。
+SHIFT NOGIZAKA(赤坂八丁目)
+SHIFT NOGIZAKAは地上13階のビルで、26.29坪から38.85坪の4区画は、どれも家具付きです。減額を含めて敷金0円で入居でき、即日入居できる区画もあります。
赤坂ZENビル(赤坂六丁目)
赤坂ZENビルは2019年に竣工した地上7階のビルで、入居は2026年11月からです。
陶香堂ビル(赤坂三丁目)
陶香堂ビルは1990年に竣工した地上7階のビルで、36.0坪の区画は家具付きです。即日入居できます。
いちご赤坂Villageビル(赤坂三丁目)
いちご赤坂Villageビルは2009年に竣工した地上8階・地下1階のビルで、90.72坪の区画はすぐに入居できます。
区ごとのセットアップオフィスの坪単価と敷金は、2026年10月の東京のセットアップオフィスの賃料相場で比べられます。
竣工前のビルも含めて広い拠点を探す会社に合う赤坂
区画の広さの中央値は、竣工前の2棟を含めると69.1坪、除いても60.2坪で、比べた3つのエリアの40坪台より大きくなっています。2028年の入居で大きな区画を探す会社は竣工前の2棟を、それより早く入居したい会社はアーク森ビルや赤坂トラストタワーなど竣工済みのビルの区画を比べます。
12の会議室を持つ会議施設や、非常用の発電設備を備えたビルがあり、官公庁の多い永田町・霞ヶ関にも近いため、来客や会議の多い会社に向いています。三菱地所とTBSホールディングスが、エンタテインメント関連企業が集まっているとする赤坂エリアは、映像・音楽・舞台に関わる会社の拠点探しにも合います。
50坪前後までの区画が探しやすい六本木・麻布
六本木・麻布は、空室が67区画(43棟)で、区画の広さの中央値は43.8坪と、赤坂・溜池山王の69.1坪より25.3坪小さくなっています。50坪前後までの区画を探すなら、六本木・麻布のほうが候補を比べやすくなります(六本木・麻布のオフィス街)。
20〜50坪の区画が約半分の青山・表参道
青山・表参道は、94区画のうち48区画が20〜50坪で、区画の広さの中央値は46.9坪、通常の区画の坪単価の中央値は33,000円(11棟)でした(青山・表参道のオフィス街)。赤坂の青山一丁目駅の近くの区画とあわせて比べられます。
溜池山王駅に直結する永田町の側を含む麹町・番町・永田町
溜池山王駅に直結する山王パークタワーのある永田町の側は、麹町・番町・永田町のエリアに入ります。空室は152区画(100棟)で、区画の広さの中央値は44.9坪、通常の区画の坪単価の中央値は18,425円(16棟)でした。区画の広さの中央値は、赤坂・溜池山王より24.2坪小さくなっています(麹町・番町・永田町のオフィス街)。
竣工前の三会堂ビルと赤坂二・六丁目の計画の区画は、引き渡しの時期と、遅れた場合の扱いを申し込みの前に確かめます。賃料を公開している棟は58棟のうち7棟のため、月額・共益費・敷金の月数は同じ条件にそろえて比べ、敷金半額くんのような保証を使うかどうかも申し込みの前に決めておきます。
Growth Officeでは、掲載していない区画も含めて、人数と予算に合うオフィスをスタッフがご提案しています。お問い合わせからご相談ください。オフィスを探す流れは、賃貸オフィスの探し方ガイドで紹介しています。
よくある質問
竣工前の2棟を含む赤坂・溜池山王の空室と、溜池山王駅・赤坂駅の周りのビルについて、数字と出典を添えて答えます。
Q. 赤坂・溜池山王のオフィス街はどこからどこまでですか?
この記事では、港区の赤坂一〜九丁目と元赤坂を赤坂・溜池山王としています。駅は、溜池山王駅・国会議事堂前駅、赤坂駅、赤坂見附駅が中心で、青山一丁目駅・乃木坂駅・六本木一丁目駅も使えます。千代田区永田町の側は麹町・番町・永田町の記事で扱っています。
Q. 赤坂・溜池山王にはオフィスの空室がどれくらいありますか?
2026年10月29日時点で募集されていた空室(シェアオフィスを除く)は105区画(58棟)でした。100坪を超える区画が38区画(36%)あり、そのうち12区画は竣工前の三会堂ビルと(仮称)赤坂2・6丁目地区開発計画の募集です。
Q. 赤坂・溜池山王のオフィスの坪単価はどれくらいですか?
賃料を公開している棟は58棟のうち7棟で、通常の区画とセットアップオフィスを合わせた坪単価の中央値は29,000円(7棟)でした。残りの51棟は賃料を公開していません。
Q. 赤坂・溜池山王のオフィスの敷金は何か月分ですか?
通常の区画の敷金の中央値は8か月分(43棟)で、東京全体と同じでした。セットアップオフィスの敷金の中央値は6.5か月分(6棟)です。
Q. 赤坂・溜池山王で300坪を超えるオフィスは借りられますか?
300坪を超える区画は16区画あり、そのうち10区画は、入居が2028年からの三会堂ビルと(仮称)赤坂2・6丁目地区開発計画の募集でした。残りの6区画は、アーク森ビルや赤坂パークビルなど竣工済みのビルの募集です。
Q. 赤坂・溜池山王の代表的なオフィスビルはどこですか?
1986年竣工のアーク森ビル(地上37階)、2008年竣工の赤坂Bizタワー(地上39階)、2017年竣工の赤坂インターシティAIR(地上38階)、2024年竣工の赤坂グリーンクロス(地上28階)と赤坂トラストタワー(地上43階)などです。溜池山王駅に直結する千代田区永田町の山王パークタワー(地上44階)も近くにあります。
Q. 赤坂・溜池山王で溜池山王駅と国会議事堂前駅の両方が使えるビルはありますか?
あります。赤坂グリーンクロスは2つの駅の両方に直結し、赤坂トラストタワーは「溜池山王駅・国会議事堂前駅」の12番出口に直結しています。2つの駅で、銀座線・南北線・丸ノ内線・千代田線の4路線が使えます。
Q. 赤坂二・六丁目地区開発計画はいつ完成しますか?
三菱地所とTBSホールディングスの資料では、建物の竣工は2028年3月末、全体の竣工は2028年10月末の予定です。東街区は地上40階のオフィスの棟、西街区は劇場・ホールとホテルの棟で、どちらも千代田線の赤坂駅に直結します。
Q. 赤坂・溜池山王でセットアップオフィスは借りられますか?
借りられます。セットアップオフィスは10区画(6棟)で、最寄り駅は乃木坂駅・赤坂駅・赤坂見附駅に分かれています。減額を含めて敷金0円で入居できる4区画は、すべて+SHIFT NOGIZAKAの区画でした。
Q. 赤坂・溜池山王でオフィスの敷金を減らす方法はありますか?
+SHIFT NOGIZAKAのように減額を含めて敷金0円の区画を選ぶほか、保証で敷金を減らす方法もあります。日商保の「敷金半額くん」を使うと、敷金を半額から最大0円まで減らせます。保証会社の日商保の審査と貸主の承諾が必要で、保証料がかかります。Growth Officeでは、掲載していない区画も含めて、人数と予算に合うオフィスをスタッフがご提案しています。
まとめ
- 港区のガイドラインでは、赤坂中地区の昼間人口は夜間人口の5倍程度で、業務・商業ビルが多く立地しています。
- 明治以降に一ツ木町と田町が繁華街になり、1955年には赤坂五丁目でテレビの本放送が始まりました。
- 森ビルは、1986年に竣工したアークヒルズを民間による日本初の大規模再開発事業としています。
- 溜池山王駅の周りでは、2017年に赤坂インターシティAIR、2024年に赤坂グリーンクロスと赤坂トラストタワーが竣工しました。
- 赤坂駅に直結する赤坂二・六丁目地区開発計画は、2028年3月末の建物の竣工を予定しています。
- 2026年10月29日時点の空室は105区画(58棟)で、空室の最寄り駅は赤坂駅が35区画と最も多くなっています。
- 100坪を超える区画は36%ですが、竣工前の2棟を除くと28%で、東京全体の27%に近くなります。
- 通常の区画とセットアップオフィスを合わせた坪単価の中央値は29,000円(7棟)でした。
- 通常の区画の敷金の中央値は8か月分(43棟)で、東京全体と同じです。
- セットアップオフィスは10区画(6棟)で、減額を含めて敷金0円の4区画は+SHIFT NOGIZAKAに集まっています。
※出典:港区「赤坂中地区まちづくりガイドライン」「地名の歴史(赤坂地区)」「港区の5つの地区を見てみよう」(区政要覧2021による)「各総合支所」「赤坂地区総合支所」、森ビル「アークヒルズ」、アークヒルズ「オフィス」「アクセス」、新日鉄興和不動産「赤坂インターシティAIR」(2017年9月26日)、東京都環境局「赤坂Bizタワー」(2021年12月現在)、三菱地所・TBSホールディングス「赤坂二・六丁目地区開発計画 新築工事着手/民間都市再生事業計画に認定」(2024年3月13日)、積水ハウス・日本生命「赤坂グリーンクロスの5月1日竣工について」(2024年5月1日)、森トラスト「東京ワールドゲート赤坂 第2期竣工」(2025年10月15日)「赤坂トラストタワー OUTLINE」、三菱地所「山王パークタワー」、東京ミッドタウン「歴史と開発」、東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」(2025年度)、三幸エステート「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」「オフィスマーケットレポート 東京都心5区」(2026年10月)。物件の条件は2026年10月29日時点の募集情報によります。

